(※画像はイメージです/PIXTA)

「GAFAの不動産版」とも称されるアメリカの大手不動産テック企業4社ZORC(Zillow、Opendoor、Redfin、Compass)をはじめ、各国で有望な企業が次々と生まれているプロップテック。その名の通り不動産(PROPERTY)とテクノロジーをかけ合わせた言葉ですが、その歴史は意外と古く、時代を3段階に分けて、現在は「プロップテック3.0」の段階にあると位置付ける人もいます。今回はオープンハウスのウェルス・マネジメント事業部が、プロップテックのこれまでの歴史と歩みを振り返りながら、「プロップテック3.0」とはどのようなフェーズなのか、解説していきます。

プロップテック3.0:「問題解決のための垂直市場」期

これら2つのフェーズを過ぎ、現在すでに差しかかっているという「プロップテック3.0」。R LABS社はそのフェーズを「不動産業界におけるテクノロジー導入にこれまでにない革命が起こるような段階」と位置付けています。

 

プロップテック2.0では、一般ユーザー向けに不動産ビジネスのデジタル化が進んだが、プロップテック3.0で盛り上がるのは仲介会社やエージェント、プロパティマネジメント企業など、不動産を管理する人に向けた垂直市場(ニッチ市場)。人工知能、IoT、複合現実、ブロックチェーンといった新しいテクノロジーをうまく導入できるか否かによって、テクノロジー化の波に乗り切れない不動産企業は淘汰されていく。

 

R LABS社はまた、「握手による取引、直感的な判断、紙による記録の時代は終わりを迎えつつある」と、やや辛辣な言葉で不動産ビジネスの現状を分析しています。

 

日々、新しいビジネスが生まれているプロップテック領域ですが、新たなテクノロジーの登場で市場に大きな変化が訪れたり、勢いのある新興企業が今後も続々登場することが予想されます。不動産投資家の役に立つサービスも今後増えていくはずなので、プロップテック領域の今後の動向には、ぜひ注目しておきたいところです。

 

 

(※1)R LABS “Investing in PropTech 3.0: Creating a Better Future with Lessons from the Past”
https://www.rlabs.ca/insights/investing-in-the-future-of-proptech

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本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。