節約する際は、水道・光熱費や食費などの変動費の節約よりも、住居費や保険などの固定費の節約に取り組んだ方が大きな効果が見込めます。本記事では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマーケティングディレクターを務める秋山哲氏が執筆した『20年で元本300倍 お金が集まる5つの原則』(光文社)より一部を編集・抜粋し、効果的な節約方法を紹介します。
家賃を下げてほしいとき、オーナーに言うと「効果的なセリフ」4つ (※写真はイメージです/PIXTA)

教育、保険、自動車などの固定費の見直しで気をつけたいポイント

住宅費の次に大きな固定費は、教育、保険、自動車などだ。

 

教育費については、子どもがやりたいことのために学んでいるなら、なるべく減らさないでほしい。

 

ただし、世間一般に浸透している「よい人生の公式」に沿って教育費を支払っているなら、子どもの人生のためにも抜本的に見直すべきだ。将来、子どもに人生を後悔させてしまうことにつながるし、その教育費は無駄になる可能性が大きい。

 

保険は、「もしものときの貯蓄」がないときだけ入るようにする。

 

自動車についてはまず、そもそも必要なのかを検討しよう。とくに君が都市部に住んでいる場合、自動車は必要ないことのほうが多い。自動車の本質的な機能は移動だけれど、移動は公共交通機関でもできるし、レンタカーやカーシェア、タクシーだってあるからだ。

 

君が移動以外に価値を見いだしていても、それは本当に必要なのかを考えてほしい。とくに、「周囲からよく思われたい」などの見栄や、「なくても困らないけれど、なんとなく便利だから」といった理由でムダづかいになっていないかは注意しよう。

 

ほかの代表的な固定費や主な変動費の減らしかたについては[図表3]にまとめておく。

 

[図表3]一度の手間で費用をずっと安くする方法

 

君は、節約のために小まめに電気を切ったり、水道の蛇口を閉めたりしているかもしれない。そうした行動も支出の削減につながるけれど、一度の行動で効果がずっと続く仕組みをつくったほうが効率的だ。

 

部屋の照明をLEDにしたり、携帯電話の契約先を格安スマホ会社にしたり、ネットはスマホと同じ会社にしたりすれば、一度の行動でずっと支出を削減できるのだ。

 

 

秋山 哲

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

マーケティングディレクター