新型コロナウィルスが蔓延する現在、全国55万人の不動産営業マンが窮地に立たされています。コロナ時代を生き抜き、アフターコロナでも結果を出せる「デキる営業マン」になるには、業務効率の改善が必須です。株式会社トリビュート代表取締役・田中稔眞氏が、営業マンの必携アプリを「TRG(トラジ)」の有用性を解説します。

ムダな打ち合わせ10回より、1回のマッチング

不動産営業マンのマッチングアプリ「TRG(トラジ)」を知らない人でも、タレントの武田真治さんが剥き出しの両腕の力こぶを誇示するCMなら覚えているのではないでしょうか。当社も巨人がひしめく東京の不動産業界では全くの無名ですし、業者間マッチングアプリもこれまでになかった商品です。CMが何を宣伝しているのか、具体的にはピンとこなかったとしても無理はありません。

 

あのCMは、何だか分からなくてもいい、まずはトラジという名前だけでも耳に残ればという思いで制作したものです。オファー当時、武田さんはNHKの筋肉体操への出演が決まったばかりでした。広告代理店の人に「武田さん、これから来ますよ」といわれたのですが、大当たりでしたね。今、契約したらギャラはすごく高いと思います。

 

TRG(トラジ)はもともと、当社の営業活動の中から出た悩みを解決するところから始まったアプリです。不動産業界の営業は、インターネット上での情報交換ができず、新規開拓の場合はネットで住所や電話番号を調べて、電話して会いに行くしかない。なんて超アナログな世界なのでしょうか。

 

TRG(トラジ)を使えば、営業マンの開拓から物件情報の交換、売買契約の成立までを、スマホの中だけで完結させられる。
TRG(トラジ)を使えば、営業マンの開拓から物件情報の交換、売買契約の成立までを、スマホの中だけで完結させられる。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

あらゆることがネット上で完結させられる時代となった今、若い営業マンほど不便さを感じているのではないでしょうか。そうでなくとも、今回のコロナ禍で、この超アナログな営業方法がいかに不便であるかを痛感したはずです。

 

世間ではコロナ禍に適応した働き方を導入し、状況変化に対応しているのに対し、私たち不動産業界の営業マンは、従来の営業方法しか取らないばかりに身動きができなくなり、窮地に立たされています。世間がより柔軟かつ便利で効率的な形へと働き方を変えていく中、私たちはますます置いてきぼりになっています。

 

TRG(トラジ)を使えば、ニーズをもとに、営業マンの開拓から物件情報の交換、売買契約の成立までを、スマホの中だけで完結させられます。一度使ってみれば、ほとんどの人がTRG(トラジ)の機能性を評価してくれるはずです。

 

これは当社社員の感想ですが、ニーズが合って情報交換のための申請をし過ぎてしまうと、収拾がつかなくなるほどマッチングすることもあります。電話アポや飛び込み営業と比べると、営業効率は10倍以上と言っても過言ではありません。

 

はたから見るとただスマホをいじっているだけなので、体裁が悪く感じられるかもしれません。しかし、朝早くに「行ってきます」と会社を出て、いろいろなところに飛び込んで、それでも数字が上がらない営業マンよりはよほど良いでしょう。

 

不動産営業マンの中には、行ってきますと言ってそのままパチンコ屋へ直行する人もたくさんいますよね。でも、そういう人たちもパチンコやりながらTRG(トラジ)をやればいいんじゃないかと、冗談抜きで思います。私は、営業はきちんと結果を出せばいいと思っています。ムダな打ち合わせを10回やるより、ニーズが合う人どうしの打ち合わせを1回すればいい。頑張っている姿が見えて、それでも結果が出ず徒労に終わってしまうより、見栄えが悪かろうがパチンコ屋にいようが、結果を出せる営業マンであることのほうが大事です。

 

これまでの不動産業界の営業は、ネットのポータルサイト上ではニーズ交換すらろくにできなかったものですから、もちろん成約に至ることもありませんでした。しかし、TRG(トラジ)の登録者間では、すでにスマホ上の情報交換だけで成約に至った事例が出ています。昨年11月に開始したばかりのTRG(トラジ)で実現できているのです。いかがでしょうか? これで、不動産のプロ同士なら、一度も人に会わなくても契約まで煮詰めていくことは十分可能であると証明されたのです。

TRG(トラジ)の持つ4つの機能を紹介しよう

では、TRG(トラジ)ではどのようなことができ、これまでの業務とどのような違いがあるのでしょうか? TRG(トラジ)の持つ4つの機能を紹介するとともに、比較・説明していきましょう。

 

検索とマッチング機能

 

登録した全国の不動産営業マンを、「個人名」「会社名」「店舗名」などで検索できます。その際、相手の取引実績や得意領域等の人物情報もみることができるので、自分のニーズと照合することで情報交換を行う相手を特定し、アプリ内で出会うことができます。

 

②チャット機能

 

業務用のコミュニケーションツールとして、チャット機能を入れています。ラインのようなイメージです。つながった相手との1対1の個人チャットのほか、複数の人とのグループチャットもできます。チャット機能はパソコンでも使えます。

 

③物件情報の自動マッチングと検索・閲覧機能

 

物件ニーズと購入ニーズを登録しておくと、条件を満たした物件が出てきたときにスマホが点滅し、その物件が自動的に紹介されます。自分が登録した売却ニーズもまた、自動的に全会員の検索対象となります。

 

④AI-OCRを活用した物件販売資料の自動作成機能

 

物件概要書の作成には大変な手間と時間を要します。現在は、エクセルに打ち込んで、それをPDF化して印刷していますが、手作業では誤入力が発生しやすいうえ、1つの資料作成に最低15分はかかります。AI-OCR(概要書自動生成機能)は、スマホで写真を撮って親指1つで資料作成できる機能です。構想から半年かけて社内で開発したもので、不動産営業マンならだれでもその便利さをわかっていただけると思います。

 

 

 

この4つの機能を使って、基本的にはスマホ一つで、新規開拓、コミュニケーション、情報収集から売買、資料作成といった一連の営業活動ができます。言い方を変えればTRG(トラジ)は、不動産営業のアナログ部分をデジタル変換することで業務効率改善を一気に進める、画期的な営業支援ツールなのです。

会員1万人突破まで利用料は無料

申し込み方法は簡単です。(1)アプリをダウンロード、(2)会社情報・プロフィールの入力、(3)審査、(4)審査結果のお知らせ、(5)本登録・ご利用の開始、という順番で進みます。不動産の営業、特に売買業務の担当者ならだれでも登録・利用できます。TRG(トラジ)は営業マンという個人に焦点を当てたサービスであり、お互いの信頼関係がすべてのベースとなっています。加入資格は特に問いませんが、審査については厳格に実施させていただきます。

 

なお、TRG(トラジ)を利用して成約に至っても成功報酬をいただきません。仮にいただこうとしても売買成約の証拠を把握するのは事実上困難ですし、そもそもそのような形で収益を得ようという事業ではありません。TRG(トラジ)の収益はアプリの利用料のみで、個人IDひとつにつき月額8000円、法人契約はID10個までで月額50,000円をいただく予定です。

 

ただ、会員数が1万人を超えるまでは利用料はかかりません。いまはまだ1000人ですから、まだまだ無料でお使いいただけます。おかげ様でTRG(トラジ)は目下赤字の真っただ中です。