日本人からも人気の高い「セブ・リゾート」。この地に2023年、最高級ホテル&レジデンス「ARUGA(アルーガ)」が誕生します。開業はまだ4年も先ですが、第1期の販売では発売開始と同時に申し込みが殺到しました。なぜ世界の投資家は、このホテル&レジデンスに注目しているのでしょうか。その理由を探っていきましょう。

世界の富裕層が熱視線を送る、高級ホテル&レジデンス

2023年、セブ・マクタン島に誕生する高級ホテル&レジデンス「ARUGA(アルーガ)」が、世界の富裕層を中心に、大きな注目を集めています。

 

そもそもマクタン島は、セブ島の東に位置する小さな島です。いわゆる「セブ・リゾート」とは、このマクタン島を指します。島の中央部に、「マクタン・セブ国際空港」を擁し、セブエリア全体の玄関口となっています。空港からセブの都心部へは30~40分、島の東側のビーチリゾートへは15分ほど。そこにはシャングリ・ラなどの一流リゾートホテルが建ち並び、日本からドア・トゥ・ドアで楽しめる手軽なリゾート地として人気があります。

 

このエリアに「ARUGA」は誕生します。手がけるのは三井不動産とも提携する巨大財閥ロックウェル社で、フィリピンでも1、2を争う超高級住宅地「Rockwell(ロックウェル)」の開発で名を馳せたディペロッパ―です。その実績を元に満を持して手がける高級ホテル&レジデンスとあって、世界から注目を集めているのです。

 

マクタン島にある5つ星ホテルは、「シャングリ・ラ」「クリムソン」「モーベンピック」「プランテーション」「Jパーク」があり、今年9月には、「シェラトン」がオープンしました。

 

そのなかでは「シャングリ・ラ」が頭一つ抜けている印象ですが、レスデンスがありません。モーベンピックにはレジデンスがありますが、だいぶ古くなり、クラス感が落ちている印象で魅力に欠けます。「シェラトン」にもレジデンスはできましたが、せっかくビーチフロントの立地に関わらず、レジデンス棟はビーチに面していません。なんとも、残念な設計なのです。

 

このようにホテル&レジデンスという点では、セブ・リゾートは富裕層の期待に応えられていない、というのが正直なところなのです。そのような意味でも、ARUGAへの期待は日に日に高まっています。

 

ARUGAの5.2ヘクタールの敷地にはレジデンス棟とホテル棟が建てられ、そのフロントにはセブ・マクタン島で最も規模が大きい、300mにも渡るプライベートビーチが広がります。レジデンスは総居室数200室で、外国人への販売はわずか80室程度、価格は4,000万~7,000万円がボリュームゾーンという、大変希少性の高い物件です。

 

マクタン島最大、300mのプライベートビーチ
マクタン島最大、300mのプライベートビーチ

 

高級ビーチリゾートと聞くと、日本人の多くはハワイを思い浮かべるかもしれません。しかし、このレベルのラグジュアリーリゾートとなると、トランプとリッツカールトンくらいです。日本からセブ島へは4時間半程度。ハワイよりも日本に近く、竣工前で比較的安価に購入できる「ARUGA」は魅力的ではないでしょうか。

 

リゾートの過ごし方が変わる…大型開発案件が進行中

「ARUGA」が注目されているのはリゾートとしてのポテンシャルと、なんといっても資産性の高さです。完成は4年後ですが、すでに価格は上昇しています。

 

ここでフィリピン不動産の特徴である「プレビルド物件」について説明しておきましょう。

 

プレビルド……あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、不動産を企画段階で販売契約することで、新興国の都心部では一般的な販売方法です。「プリセール」と呼ばれることもあります。

 

日本でも居住用の分譲マンションが同じように売られているので、それをイメージするとわかりやすいかもしれません。まだ建設途中でも、パンフレットやモデルルームなどを通して完成を想像し、購入にいたる。その流れと同じです。

 

プレビルド物件は、計画から完成まで3~5年かかります。工事が進むにつれて値段が上がり、竣工時には計画当初と比べて30%程度販売価格が高くなることが多くなっています。つまり、計画段階や工事序盤の段階で割安で購入すると、キャピタルゲインが期待できるというわけです。

 

プレビルド物件でも分割払いやローンの活用もできます。一括払いであれば、5~15%ほどのディスカウントを受けられる場合もあります。

 

さらに建物が完成に近づくにしたがって販売価格は上昇しますが、加えて、フィリピン経済全体はもちろん、セブエリア一体の経済成長による不動産価格の上昇も期待できます。完成するまでの間に、大きく資産価値が上がる可能性が高いのです。

 

これまでセブ・リゾートはアジアを代表するビーチリゾートでありながら、マクタン島にある商業施設といえば「マリーナモール」のような小規模なものに限られていました。帰国前にお土産を買うとしたら空港のショップで定番のものを買う程度で、セブ・リゾートの過ごし方でショッピングという選択肢は、ほとんどありませんでした。

 

そのような状況を変えるべく、マクタン島では大型商業施設の開発が進行中です。さらに2022年には統合型リゾート(IR)もオープンします(2019年に一部開業)。IRは、フィリピンにおいてマニラ以外に初めてできるとあって、開業時のインパクトは大きなものになるでしょう。これでセブ・マクタン島の魅力は一気に上昇。ARUGAの資産価値もさらに上がることが期待されているのです。