ロボアドバイザーとは?助言型と運用型の違いと使い分け方

投資への気持ち的なハードルも高く、なかなか最初の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。そんな投資初心者の間で人気が高まっているのが「ロボアドバイザー」です。本記事では、誰でも簡単に始めることができるといわれている「ロボアドバイザー」の概要と、利用する際のメリット・デメリットについて見ていきます。※本連載は、将来お金に困ることがないように、若いうちからできるライフプランニングに役立つ情報を紹介する「ライフプランnavi」の記事を抜粋、一部改変したものです。

「助言型」と「運用型」の明確な違いと使い分け方

全く知識がない人がいきなり投資を始めたとして、「どの金融商品を買えばいいのか・どれくらいの割合で保有するべきなのか」を決めるのは難しいでしょう。そんなときに役立つのがロボアドバイザー(通称ロボアド)です。投資に関する質問にいくつか答えるだけで、おすすめの運用方法やポートフォリオを提案してくれます。

 

国内でロボアドバイザーは18社ほどあり、今後もこれは増えていくでしょう。

 

アドバイザーという名の通り、元々は最適な資産運用を助言するのがメインのサービスでした。現在もこの「助言型」のロボアドバイザーは利用されていますが、最近は資産を運用してくれる「運用型」の人気が高まっています。

 

助言型(投資アドバイス型)と運用型(投資一任型)の違いは以下の通りです。

 

●投資一任型

AIがポートフォリオの提案と運用を全てしてくれる

 

●投資アドバイス型

あなたに合った運用方法とポートフォリオの提案のみ

 

違いは、資産運用をしてくれるか、してくれないかという点です。まずはアドバイスだけ受けることから始めてみてもいいですし、お試しで少額を運用してもらうのも一つの手です。

 

投資一任型のロボアドバイザーに運用を任せるには、手数料がかかります。割合は企業によって変わってくるのですが、ほとんどが1%程度です。

 

自分で運用すれば0.25%程度で抑えることができる手数料ですが、初心者の方がいきなり資産運用をして、配分や保有割合の調整をできるかというと難しいのではないでしょうか。そう考えると1%の手数料は高くありませんし、まずはロボアドバイザーで資産運用を始めてから、自分で運用するための勉強をすればより効率的です。

 

ロボアドバイザー市場は、アメリカでは既にかなりの規模になっており、2020年までには運用資産の5.6%をロボアドが運用すると予測されているほどです。また、アメリカのロボアドバイザーの最大手ベターメント(Betterment)は設立が2008年と10年以上前に対し、日本の最大手ウェルスナビ(Wealth Navi)は2015年4月28日とかなり若い会社です。

 

日本ではようやく認知度が高まりつつあるロボアドバイザーですが、まだまだこれから伸びていくサービスといえるでしょう。

元本が割れる可能性はあるが「失敗するリスク」も低い

<ロボアドバイザーのメリット>

 

・完全放置で資産運用が可能で感情に振り回されることがない

ロボアドバイザーの最大のメリットは、完全放置で資産運用ができるということです。毎日株価をチェックする必要もないですし、市場の状態が悪いときはAIが勝手に現金比率を上げてくれます。

 

・初心者でもローリスクで投資を始めることができる

実際に、本やネットの記事を読んでいざ投資を始めようとしても、失敗談で読んだ話が怖くて一歩が踏み出せないという方は少なくないはずです。ロボアドバイザーには原資以上の取引をするシステムはありませんし、AIが勝手に運用してくれるので、元本が割れる可能性はあるけれど大きく失敗するリスクも低いのです。自分で運用する必要がないというのは、投資を始めるハードルがかなり低くなりますので、投資未経験者の方に最適なサービスだと思います。

 

・国際分散投資をしてくれるので安心

ロボアドバイザーの投資先は世界中に分散されており、投資対象も株式・債券・不動産・金など、大きな金融危機でも資産が減りにくい配分をしています。

 

日本国内だけに資産を保有していると、仮に日本円の価値がこれから下がっていった時に大きく損失を出してしまいます。そういったリスク回避するためにも、外国株や外貨を保有しておくべきですが、初心者にはやや荷が重いのが現実です。その点、ロボアドバイザーは分散投資を自動でしてくれますから安心です。

 

<ロボアドバイザーのデメリット>

 

・自分で運用するよりも手数料がかかる

完全放置ができるというメリットに対して、自分で運用するよりも手数料が多くかかってきます。自分で運用できてしまう方にとっては、1%という手数料はデメリットになりますが、投資初心者にとってはアドバイスをもらったり、実際に運用をしてくれるというメリットのほうが大きいので、投資に慣れるまでは気にする必要はないでしょう。

 

・NISA(少額投資非課税制度)が利用出来ない

NISAを利用して投資をすると、投資資金で得た配当金や売却益は非課税になります。しかし、残念ながらロボアドバイザーは対象外となるため、利用することができません。

 

NISAへの投資に年間120万円を5年続けて600万円満額利用し、配当利回り5%の株を購入しておけば、年間30万円の配当金という不労所得が非課税で得られます。

 

NISAが利用出来ないというのは、資産形成の上ではやや不利になりますから、この点は理解したうえでロボアドバイザーを利用しましょう。

 

・AIの自動運用とはいえ元本割れする可能性もある

AIで運用するとはいえ、個人で運用するのと同様に損失がでる場合もあります。元本保証ではありませんから、最初に投資した資金よりも減る可能性があることは知っておきましょう。

 

しかし、10年以上の長期運用を前提として利用するのであれば、ほとんどの場合で利益がでる計算になっています。積立投資などを使った長期投資はしっかりと利益が出ていますから、利用する場合は10年スパンで考えると良いでしょう。

 

 

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著者紹介

連載お金に困らない将来設計とは?今からできる「資産形成」の基礎

※本連載は、『ライフプランnavi』の記事を抜粋、一部改変したものです。