静寂と緑に包まれた「ザ・パークハウス 高輪フォート」の魅力

~デベロッパーインタビュー/三菱地所レジデンス株式会社

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三菱地所レジデンス株式会社
静寂と緑に包まれた「ザ・パークハウス 高輪フォート」の魅力

本連載で見てきたように、昨今、多くの富裕層が求めているのは「今の快適な暮らし」と「資産価値の保全」を両立する住まい。三菱地所レジデンス株式会社では現在、2020年3月の完成を目指し、マンション「ザ・パークハウス 高輪フォート」を建設中である。その概要と魅力について、同社の第二販売部長・岡橋志郎氏に伺った。

歴史と伝統が息づき、豊かな緑に恵まれた場所に誕生

――「ザ・パークハウス 高輪フォート」の特徴についてお聞かせください。

 

岡橋 都心にありながら、静寂さと緑に包まれた高輪の小高い丘に建設中のマンションです。再開発が進んでいる品川新駅(編集部注:2018年12月4日「高輪ゲートウェイ」と発表)エリアにも近く、品川駅からはフラットで緩やかなアプローチを歩いて9分ほど。静けさと賑やかさという、相反する2つの雰囲気を味わえる非常にユニークな場所です。

 

出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料
『現地案内図』
出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料

 

建物は5階建ての43世帯。プランバリエーションは、2LDK・3LDKをベースとする専有面積68.82㎡~141.06㎡を用意しています。

 

上階からは見晴らしがよく、南東は再開発が進む品川方面、南西には高輪公園、北西には隣接する東禅寺が望めます。

 

江戸慶長年間に開山した東禅寺は、400年以上の歴史を持つ由緒あるお寺で、品川駅から「ザ・パークハウス 高輪フォート」に続く約300mのアプローチは、その参道です。アプローチの両側は桜並木で、春には満開の桜の中を歩くことができます。また、クルマを利用する方のために、入居者専用の駐車スペースも19台分確保する予定です。

 

1階平面イメージイラスト 出典:三菱地所レジデンス株式会社提供資料
『1階平面イメージイラスト』
出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料

 

 

――高輪は、古い歴史を持つ住宅街ですね。

 

岡橋 高輪エリアは、江戸時代に薩摩藩下屋敷や熊本藩中屋敷など、いくつもの武家屋敷が置かれた街です。明治以降には、財界人である岩崎彌之助本邸や朝吹常吉邸、皇族の竹田宮邸、高松宮邸などが置かれました。その長い歴史の中で街の風格が形成され、都心の一角とは思えないほどの静寂さと豊かな緑が残されたのです。

 

『外観完成予想CG』 三菱地所レジデンス株式会社 提供資料
『外観完成予想CG』
三菱地所レジデンス株式会社 提供資料

 

――「ザ・パークハウス 高輪フォート」の敷地には、どういった歴史があるのでしょうか。

 

岡橋 そもそもは、伊勢神戸藩(現在の三重県鈴鹿市)の本多伊予守が江戸屋敷を構えたところです。明治時代には実業家の邸宅となり、その後、大手家電メーカーが国際会議場として所有していた場所です。

 

敷地の北側には東禅寺があり、品川駅方面から参道を上ると、お寺の赤い山門に突き当たります。その山門の手前を右手に入ったところが「ザ・パークハウス 高輪フォート」の正面入り口となります。道路に直接面する入り口は設けず、敷地の奥まったところに配置しました。プライバシーを重視される入居者の方にも、評価していただけるポイントになるのではないでしょうか。

 

『外観完成予想CG』 出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料
『外観完成予想CG』
出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料

世界と日本、新しいものと古い伝統の結節点に

――「ザ・パークハウス 高輪フォート」は、高輪の歴史や自然と溶け込むようにデザインされたと伺っています。

 

岡橋 高輪という土地の系譜を大切にしつつ、そこに新しいマンションを建てることによって新しい記憶がどのように紡がれていくのか、ということを考えながらデザインを行いました。基本的には、歴史ある街の雰囲気に溶け込むように「日本の美」を重視したデザインになっています。デザイン監修は、数多くのマンションを手掛けてきたアーキサイトメビウス代表の今井敦さんにお願いしました。

 

エントランス空間には、正面の左手に乱積み調に仕立てた石壁を設けます。「和」を感じさせる石壁はエントランスの外側から続くようにして、高輪の歴史や伝統がそのままマンションに入り込むような演出も施し、視線を建物内に引き込む仕掛けとなっています。

 

さらに、右手には襖枠のグリッドをイメージした天然石の壁面、上部には組子の立体感を纏う意匠壁を設けます。いずれも「和」の伝統や日本的な美の精神をモダンにアレンジしたもので、新しい時代の高輪にふさわしい邸宅のあり方を追求しています。日本の伝統的な優美を世界に発信したいという思いを込めました。

 

高輪に隣接する品川は、再開発によって世界と日本を結ぶ「グローバル ゲートウェイ」に生まれ変わろうとしています。世界と日本、新しいものと古い伝統の結節点である高輪にふさわしい建物を提供し、世界に日本のよさを伝えていきたいと思っています。

 

出典:三菱地所レジデンス株式会社提供資料
『エントランス完成予想CG』
出典:三菱地所レジデンス株式会社 提供資料

 

――「ザ・パークハウス 高輪フォート」からは、急速に変わりゆく品川や高輪の風景が一望のもととなる予定ですね。


岡橋 「ザ・パークハウス 高輪フォート」のコンセプト自体が、「その丘は、高輪の未来を望む。」というものです。

 

また、2020年に品川新駅が暫定開業すると、「ザ・パークハウス 高輪フォート」の最寄り駅のうちのひとつとなります。未来に向けて刻一刻と変わりゆく街の様子を眺められるだけでなく、坂道をほんの数分歩けば、その賑わいのなかに入り込むこともできるのです。

 

これこそが高輪でしか味わうことのできない贅沢であり、「静寂な日常」と「利便性」の両立やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を求める方にとって、絶好のロケーションではないかと思います。

 

 

――最後に、三菱地所レジデンスさんのマンションづくりへのこだわりについてお聞かせください。

 

三菱地所レジデンス株式会社 第二販売部長 岡橋 志郎氏
三菱地所レジデンス株式会社
第二販売部長 岡橋志郎氏

岡橋 当社は土地の系譜を大切にし、そこに新たなマンションを建てることで、これまで培われてきた街の伝統や景観などが損なわれることはないか、新たな価値を加えることができるか、ということを考え抜きながらマンションづくりを行っています。

 

土地の系譜に沿って、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、マンションにどのようなストーリー性を持たせるか、ということが非常に大切です。当社は、用地を仕入れる段階からストーリーを描き、設計・施工から販売まで、すべての部門がそれを共有して、ぶれることのない商品づくりを行っています。

 

これからもそんなこだわりを大切にしながら、お客さまに心から満足していただけるマンションづくりに取り組んでいきたいですね。

 

取材・文/渡辺賢一 撮影(人物)/永井浩
※本インタビューは、2018年9月7日に収録したものです。