資産100億円を作るにはどうすればよいのか。本連載では、「賃貸経営」を中心に資産を形成していくための考え方やノウハウを、自らも900戸の大家である、ゴールドトラスト株式会社の取締役会長・久保川議道氏に伺う。第6回目のテーマは、名古屋を中心とする「東海エリア」の可能性である。

最初から収益が上げられる「トチプラス」の仕組み

日本で資産100億円を作ろうと思ったら、絶対に賃貸不動産経営を基礎とするしかありません。対象は賃貸不動産の中でも、アパート、マンション、そしてサービス付き高齢者住宅です。なぜなら、そういった住居系賃貸不動産への投資だけが、唯一、税制上恵まれた地位にあるからです。

 

もちろん、そんなことはすでに多くの人がご存知でしょう。だからこそ、「土地活用」「不動産投資」がブームのような状況になっています。しかし、私は個人的には「不動産投資」という言葉に、あまりいいイメージは持っていません。それは、中古の、質が良くないコンクリートマンションやアパート(とくにプレハブ住宅)を買って、短期的に満室にして、税金が安くなる5年を過ぎて10年ぐらいしたら売り逃げるといった「不動産投資家」をたくさん見てきたためです。

 

ゴールドトラスト株式会社 取締役会長 久保川議道 氏
ゴールドトラスト株式会社
取締役会長 久保川議道 氏

以前も述べましたが、私は建築現場の職人からスタートして、40年以上、建設・住宅業界一筋で仕事をしてきました。建設業は製造業であり、「いいものを安く作り、お客様に喜んでいただくこと」が誇りです。そんな私から見ると、耐用年数19年(=国が19年しか持たないと言っている)のプレハブ住宅を、30年ローンを組んで建てさせたり、そんな中古住宅を短期で売買したりして、利ざやで儲けようという発想は、どうしても相容れることができないのです。

 

しかし一方では、真っ当に賃貸経営で成功するのはとても難しいというのも、また事実です。だからこそ、9割の方は賃貸経営で失敗しており、空室率40%で苦しむ大家さんが後を絶たないのです。

 

では、どうすればいいのか。

 

その回答として私たちがご用意させていただいたのが、土地と建物をセットにして、最初から収益が上げられるシステム、土地セットプラン(商品名「トチプラス」)です。

 

トチプラスとは、私たちが土地と建物(マンション、サービス付き高齢者住宅)を用意して、融資、運営管理、借り上げも含めて、賃貸物件のすべてをワンパッケージでご提供するプランです。賃貸経営が初めての方、土地をお持ちでない方でも、最初から成功者のノウハウを採り入れた賃貸経営が可能になります。

 

エリアの市場調査、土地の仕入れ、建物のプランニング、設計、建築、融資、管理・運営、税金コンサルまで、すべて一流のプロが担当します。もともと自分が持っている土地に、需要調査もせずにアパートを建てるという、いままでの「土地活用」と比べて、どちらが成功に近いかは、言うまでもないでしょう。

 

さらに、トチプラスは、単に1棟1棟の不動産物件を販売するだけはなく、100年シミュレーション、海外不動産投資、海外ファンドなどの情報共有を通じて、資産50億円、あるいは100億円へ向けた計画もセットになっています(10億円・30億円・50億円・100億円コース)。

 

土地や多額の資産をお持ちでなくても、住宅金融支援機構の融資を受けられる属性(真面目な会社員)の方なら、すぐに賃貸経営を始めることができ、資産100億円への一歩を踏み出すことができるのです。

 

2027年のリニア開通で「名古屋」は東京への通勤圏に

私は三重県で生まれて、現在は名古屋を中心とした東海圏を地場とする企業です。建築業は製造業であり、多くの協力会社さんとのネットワークが命ですから、まったく別のエリアで、いきなりいい物件を作ることはできません。そのため、私たちがご提供する物件も東海エリア限定です。

 

それにもかかわらず、これまで東京、神奈川、仙台など、数多くの遠方のお客様にも「トチプラス」の物件をご購入いただきました。そこには、トチプラスの商品性と、資産100億円プランを評価していただいたことに加えて、名古屋エリア、東海エリアの将来性への評価も含まれています。

 

ご存知のように、2027年開業予定のリニア中央新幹線により、東京-名古屋間は40分で結ばれます。名古屋は東京への通勤圏になるのです。それを踏まえて、名古屋駅周辺の地価は、この3年間で181%も上昇しています。とはいえ、絶対額で東京都心と比べればまだまだ安価で、相対的には買いやすい水準です。

 

そのことが、今後の資産価値の上昇という意味では、日本でも有数のアツいエリアとして注目されている理由になっています。

 

 

取材・文/椎原芳貴 撮影/石塚実貴 ※本インタビューは、2018年6月6日に収録したものです。