55歳にして給与が大幅に減額となったというサラリーマン。その額、月18万円だといいますが、これは平均と比べてどのような水準なのでしょうか。また給与減による老後への影響は? みていきましょう。
平均月39万円だが…大手勤務の55歳サラリーマン、給与大幅減で「月収18万円」の悪夢「これで、どう生きていけと?」 (※写真はイメージです/PIXTA)

給与が半減した55歳・大手勤務のサラリーマン

――新しい人事制度で月収18万円、手取りだと14万円に

 

そんな書き込みをした55歳のサラリーマン。東証一部上場の小売業に勤務をしているといいますが、この春、新しい人事制度で地域社員だった男性の給与は大きく減額。「これでは妻と娘を養っていくことはできない」と、悲痛の想いを綴っています。

 

勤務する地域を限定するため、転居を伴う移動がないという地域社員。その代わり給与を安く抑えられるケースが多く、男性の会社でも全国転勤ありの正社員よりも3割ほど安かった、といいます。

 

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(正社員)の平均給与は月35万3,600円(所定内給与額)。賞与も含めた年収は579万8,400円。

 

男性は小売り業の大企業勤務ということで、従業員1,000人以上の小売業平均を確認していくと、月収は39万5,400円、年収は679万4,500円。さらに年齢別にみていくと、55歳では月収49.17万円、年収で842万円というのが平均値。地域社員だと3割ほど給与が安かったといいますから、月収34万円、年収589万円ほどだったと推測されます。

 

【年齢別・小売り大企業「給与の推移」】

20~24歳:234,000円/3,668,600円

25~29歳:278,100円/4,825,800円

30~34歳:327,600円/5,699,700円

35~39歳:370,100円/6,510,800円

40~44歳:410,700円/7,157,500円

45~49歳:455,400円/7,804,300円

50~54歳:484,000円/8,318,300円

55~59歳:491,700円/8,423,600円

60~64歳:380,600円/6,332,400円

 

出所:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より算出

※数値は男性、小売り・卸売業、従業員1,000人以上事業所。左より平均月収(所定内給与額)/年収

そこから給与改定で月収18万円ということはほぼ半減……悪夢としかいいようがありません。