子どもの才能を引き出す 天才IT相オードリー・タンを育てた母の教育メソッド
李 雅卿
出版社名:実業之日本社
発行年月:2021年5月
「学びに必要なのは競争ではありません。既存の型にとらわれることなく、自分の方向性を見つけるように母は私を教育しました。みんな、自分のペースで学べばいいのです」――オードリー・タン
台湾史上最年少で大臣になったオードリー・タン氏は、15歳で起業し成功を収めたが、かつて学校教育になじめず不登校になり、自宅で学習すると決めた。周囲は猛反対だったが、その決断を尊重しサポートしたのは母、李雅卿だった。
李はそんな経験から、権威的で管理的な教育から離れ、子どもの創造力をのばす学校をつくる決意をする。
理想の教育をめざして創設した開放型学校の名は「種子学園」(種籽親子実験小学)。その様子は従来の学校とずいぶん違う。
●学年分けをしない
●科目は子どもが自由に選択する
●学校のルールは子どもが討論して決める
●規律は「法廷」で守る
●「法廷」では子どもも裁判官
●小学生で「国家」のあり方を討論 etc.
世界が注目する「オルタナティブ教育」の草分け的存在、「種子学園」。
そこで行われている、「読み・書き・計算」だけでなく、「好奇心」や「やり抜く力」「自立心」を育てる学習方法とは、どのようなものか。子どもたちが「学び」の喜びを感じられる独自の教育メソッドを明かす。