退去後のワンルームマンションを確認すると、壁も床もカビだらけ。ユニットバスも悲惨な状態で、修繕費250万円を覚悟しました。実は、もともと大量のゴミ袋が山積みになったゴミ屋敷。管理会社と成年後見人の司法書士が退去立ち会いを済ませたあと、大家が初めて室内を確認したのです。管理会社は入居者の保険すら把握しておらず、大家自身が司法書士と交渉。特殊清掃と保険の活用で、最終負担は約5万円に収まりました。
「ワンルームがゴミ屋敷に!」修繕費250万円を覚悟した大家…車内待機する管理会社の社長を横目にたった一人で交渉。意外にも修繕費が〈5万円〉で済んだワケ【現役大家CFPが語る実話】 (※写真はイメージです/PIXTA)

退去後のワンルームを見て絶句。「250万円コースか……」

私は30歳から不動産投資を始め、現在は約50室を所有しています。25年間の大家業では、さまざまな入居者トラブルを経験してきました。


今回紹介するのは、所有するワンルームマンションの退去後の話です。


入居者には成年後見人として司法書士がついていました。室内には大量のゴミ袋が山積みになっていたそうです。テレビで見るような、いわゆるゴミ屋敷です。退去に際して司法書士がゴミを処分し、管理会社と司法書士が退去立ち会いを済ませました。その後、私が初めて室内を確認しました。


壁も床もカビだらけ。見た瞬間、頭を抱えました。


「クロスだけで済むのか? 壁の下地の木材まで侵食されていないか?」


「フローリングだけで済むのか? その下の木材まで傷んでいないか?」


ユニットバスも悲惨な状態でした。


下地まで被害が及んでいれば、大掛かりな工事になります。


私の最初の見立ては、


「これは250万円コースかな……」


ワンルームの原状回復に250万円。

 

しかも、保険金が支払われるかどうかも分かりません。

管理会社の社長は車内待機。交渉は大家ひとり

当時の入居管理会社は、なかなか動いてくれませんでした。


そこで、私が成年後見人の司法書士に直接電話し、面談のアポイントを取りました。


管理会社に「付いてきます?」と聞くと、「行きます」との返事。当日、管理会社からは社長を含めて3人が来ました。


ところが社長は、「4人だと多すぎるから」と、車内で待機。面談には管理会社の社員2人と私が同席しました。

 

もちろん、司法書士との交渉はすべて私が担当。社員2人は同席しているだけです。もっとも、管理会社の交渉力には期待していなかったので、余計なことをしゃべられるより、そのほうがよかったのですが(苦笑)。


それにしても、社長まで来て車内待機。


何をしに来たのでしょうか? ポーズだけ?