(※写真はイメージです/PIXTA)
強制執行も不調。さらに債権回収会社が破産!
判決が出ても、相手が支払わなければお金は戻ってきません。私は強制執行に進みましたが、回収は不調に終わりました。
そこで、債権回収会社に回収を委ねました。ところが、2025年には、その債権回収会社まで破産してしまったのです。まさか、回収を依頼した会社まで破産するとは思いませんでした(笑)。
今回の費用と回収額を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 |
| 原状回復費用 | 84万円 |
| 残置物撤去費用 | 5万円 |
| 保証会社からの回収 | ▲30万円 |
| 保険金 | ▲5万円 |
| 敷金充当 | ▲10万円 |
| 最終的な実質負担 | 44万円 |
判決で認められた48万円は、結局回収できませんでした。
裁判で勝つことと、お金を回収することは別問題です。
相手に差し押さえられる財産がなければ、勝訴判決があっても回収は難しくなります。
44万円の持ち出し。でも家賃は1万円アップ!
今回の裁判で実感したのは、原状回復費用の請求について、裁判所は大家側にも厳しいということです。室内がどれだけひどい状態でも、請求の根拠を具体的に示さなければなりません。
一方、弁護士に依頼せず、自分で裁判を進めることもできます。もちろん、時間と手間はかかります。
今回、最終的には44万円の負担が残りました。それでも、私は裁判をやってよかったと思っています。交渉に応じない相手に対して、契約と証拠に基づいて請求し、判決を取得する。その後の強制執行まで自分で経験できました。
そして、もう一つ。
考えようによっては、3階建て4LDKの戸建てを実質44万円の負担で原状回復できたともいえます。
しかも、次の入居者はすぐに決まりました。
家賃は従来の10万円から1万円アップして、月額11万円。年間12万円の増収です。単純計算では、約3年8か月分の家賃増額が44万円に相当します。
もちろん、44万円の持ち出しがなくなるわけではありません。
それでも、そう考えて自分を納得させています(笑)。
竹下 昌成
竹下FP事務所 代表
日本FP協会認定CFP・TAC講師