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年利1%なら税引前22万円…孫への出費を利息で補いたい
では、退職金2,200万円を預けた場合、利息はどの程度になるのでしょうか。
仮に2,200万円全額を年利1%の定期預金に1年間預けた場合、税引前の利息は22万円です。一般的な税率を前提にすると、税引後の受取額は約17万5,000円となります。実際の金額は適用金利や預入条件などによって変わりますが、孫5人への年間15万円程度の支出を補う資金として考えられる金額です。
「年間20万円くらい利息があれば、孫たちに使うお金の足しになります。もちろん、それだけで全部賄えるかはわからない。でも、もともと預けているお金から利息が入るなら、ありがたいですよね」
もっとも、年利1%の商品に常に預けられるとは限りません。キャンペーン金利には預入金額や期間などの条件が設けられている場合があり、満期後に同じ金利が適用されるとも限らないからです。
そのため、小林さんは満期のたびに条件を確認しています。ただし、金利の高さだけで預け先を決めるわけではありません。新たな口座を開設する手間や、キャンペーンの適用条件も含めて比較し、預け替えるかどうかを判断します。
「老後のお金は大切です。でも孫のためにお金は使いたい。預金の置き方を工夫するだけで利息が増えるなら、ちょっとした手間くらい何てことありません」
小林さんは、利息を得るためにリスクの高い商品へ資金を移すことは考えていません。元本の安全性や、必要なときにお金を使えるかどうかを重視し、その範囲で預金金利を比較しています。
預け替えは、必ずしも誰にとっても得になる方法ではありません。金利差によって増える利息と、手続きにかかる時間や労力を比べ、負担に見合うかどうかを判断することも大切です。小林さんにとっては、年1回、預金の条件を見直すことが、老後資金の管理を考える機会にもなっています。
内閣府『令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査』によると、今後優先的にお金を使いたいものとして「子や孫のための支出」を挙げた人は全体で25.8%、配偶者がいる人では30.1%に上ります。また、将来の財産の使い道では「遺族等へ残したい」が35.9%で最多でした。
老後の資産は、将来への備えとして守ることも、家族との交流のために使うことも大切です。小林さんのように元本の安全性を重視しながら預金の条件を見直すことは、その両立を考える一つの方法といえそうです。