共働き世帯が増え、仕事と子育てを両立しながら暮らす家庭は珍しくありません。一方、親世代との同居では、家事の分担や仕事への理解をめぐって、行き違いが生じることもあります。ある三世代の家族の事例から、親世代との同居に必要なものを考えます。
もう我慢できません!〈世帯年収1,200万円〉三世代同居の40歳嫁がとうとうキレた…どうしても許せなかった「義父の余計なひとおこと」 ※写真はイメージです/PIXTA

同居継続か、解消か… 答えは?

その日の夜、愛さんは夫にも伝えました。

 

「お義父さんと一緒に暮らすこと自体が嫌なわけじゃない。でも、仕事をしていることまで責められるなら、今のままでは無理」

 

夫は最初、義父をかばいました。

 

「親父も、家のことを心配して言っただけだと思う」

 

しかし愛さんは、そこで引きませんでした。

 

「私だって働いて、家計を支えているの。それなのに、なぜ、私ばかり、仕事も家のことも、こんなにやっているのよ」

 

夫婦で話し合った結果、3人で一度、生活のルールを決めることにしました。

 

まず家事を分担する。互いのやり方には必要以上に口を出さない。仕事についても、繁忙期や子どもの学校行事など、それぞれの事情を尊重することを確認しました。

 

義父は最初こそ不満そうでしたが、「自分も一人で暮らすより安心だから」と、同居を続けることには同意しました。愛さんも、すぐに別居するのではなく、まずはこのルールで暮らしてみることにしたといいます。

 

総務省『令和3年社会生活基本調査』によると、6歳未満の子供を持つ世帯の家事関連時間は、夫が1時間54分であるのに対し、妻は7時間28分と大きな開きがあります。また有業者全体で見ても、女性の家事関連時間は3時間24分と男性(51分)の約4倍に達しています。

 

共働きや同居生活では、「やってもらって当たり前」という無意識の思い込みが摩擦の原因になりがちです。愛さん夫婦のように、互いの立場や負担を尊重し合い、具体的な生活ルールや役割分担について家族で定期的に話し合うことが、良好な関係を維持するための鍵となりそうです。