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三世代同居を選んだ40代夫婦だったが…
東京都内で会社員として働く加藤愛さん(40歳・仮名)は、夫の拓也さん(42歳・仮名)、子ども2人、義父の5人で暮らしています。世帯年収は約1,200万円。夫婦ともにフルタイム勤務です。
同居が始まったのは2年前。義母が亡くなり、義父が一人暮らしになったことがきっかけでした。
当時、愛さんは仕事を続けながら、子どもの送り迎えや食事の準備をしていました。夫も帰宅が遅く、夫婦だけで家事と子育てを回すことに負担を感じていました。
一方、義父の家は以前の賃貸住宅より広く、住宅費も抑えられます。義父にとっても、一人暮らしより安心でした。
「一緒に暮らすのはどうだろう。みんなにとっていいんじゃないか」
夫の提案に、愛さんも同意しました。
実際、同居して助かったこともあります。愛さんの帰宅が遅くなった日でも、義父が家にいます。子どもが帰宅するとき、家に大人がいることが安心でした。
ただ、気になることもありました。義父は洗濯物の干し方や食器の片づけ方など、家事について細かく口を出します。亡くなった義母が「はいはい」と受け流していたように、愛さんも聞き流すようにしていました。
ところが、次第に仕事についても言われるようになります。繁忙期には帰宅が遅くなります。子どもの用事で早退することもありますが、仕事を簡単に放り出すわけにはいきません。帰宅すれば、夕食、片づけ、翌日の準備が待っています。
内閣府によると、2025年の「雇用者の共働き世帯」は1,254万世帯となっています。共働きが珍しくない一方、仕事と家庭の負担がどのように分担されているかは、家庭によって異なります。
愛さんも、家事を義父に任せきりにしていたわけではありません。だからこそ、ある日のひ言に我慢できませんでした。その日は残業を終えて帰宅すると、すぐに夕食の支度を始めました。子どもの学校関係の連絡を確認しながら、翌日の準備も進めていました。そこへ義父が言ったのです。
「そんなに仕事が大事なのか。家のことは誰がやるんだ」
愛さんは、思わず手を止めました。
「私だって、好きで帰りが遅くなっているわけじゃありません」
さらに続けました。
「仕事もして、家のこともやっています。そこまで言われるんだったら、もう無理です!」
これまで聞き流してきた家事への口出しとは違いました。仕事をしていることそのものを責められたように感じたのです。