ほったらかし投資では物足りない…不動産投資を「一周回った」50代・外資系金融マンが〈Bar経営〉にたどり着いたワケ【取材】

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株式会社NBG
ほったらかし投資では物足りない…不動産投資を「一周回った」50代・外資系金融マンが〈Bar経営〉にたどり着いたワケ【取材】
画像提供:株式会社NBG

外資系金融機関に勤務しながら、個人、そしてプライベートカンパニーを通じて複数の不動産を所有する50代のK氏。金融、不動産をはじめ、さまざまな投資を経験してきたK氏が、新たな事業として選んだのが、京都に本社を置き、全国に展開するウイスキーBar「お酒の美術館」のフランチャイズだった。なぜ、金融のプロが「バー経営」にたどり着いたのか。「お酒の美術館」を展開する株式会社NBG取締役事業統括本部長の長田隆志氏とともに、その理由や事業投資ならではの魅力について語った。

新たな事業投資先に「お酒の美術館」を選んだ3つの理由

長田氏:まず、Kさんの現在のお仕事について教えてください。

 

K氏:外資系の金融機関に勤務しています。本業とは別にプライベートカンパニーを持っており、そちらではマンションを一棟所有して不動産賃貸業をしています。個人でも何棟か不動産を所有しています。

 

(左から)ウイスキーBar「お酒の美術館」に加盟したK氏とNBG取締役事業統括本部本部長の長田隆志氏
(左から)ウイスキーBar「お酒の美術館」に加盟したK氏とNBG取締役事業統括本部本部長の長田隆志氏

 

長田氏:昨今は金利上昇や物件価格の高止まりなど、不動産投資を取り巻く環境も変化しています。どのように感じていますか?

 

K氏:不動産に関しては金利上昇が痛い一方で、家賃も上昇しています。インフレ対策としては有効な投資だったと思っていますが、不動産投資には不動産のデメリットもあります。金融資産にも投資していますが、どれか一つではなく、これからも資産構成やバランスを考えていく必要があると思っています。

 

長田氏:そうしたなかで、なぜ「お酒の美術館」に興味を持ったのでしょうか?

 

K氏:大きく三つあります。一つは、資産を分散するという意味でも、新しい投資、特に「事業投資」を探していたこと。

 

二つ目は、ゴールドオンラインのイベントで「お酒の美術館」を知り、その後もフォローしていただくなかで、話を聞けば聞くほど、非常にバランスの取れた事業だと感じたことです。

 

そして三つ目が、自分自身が興味を持てる分野だったことです。ウイスキーも嗜みますし、取り組む以上は、自分が関心を持って続けられる事業であることも大切だと考えました。

 

最終的には、採算性やリスク、事業規模などを総合的に考えました。小さなスペースで、基本的にはワンオペレーション。必要最低限の人員、スペース、投資で始められる。その点も、事業投資への入口として自分には合っていると感じました。

「一周回った」からこそ見えた、「ほったらかし」ではない投資の魅力

長田氏:これまでの投資と比べて、特に魅力を感じたのはどんなところですか?

 

K氏:私のように、投資をある程度「一周してきた人」にとって魅力的な事業だと思っています。

 

20代、30代のころは、サラリーマンをしながら投資するなら「手がかからない」「管理会社に任せられる」ということが大きな魅力でした。ただ、年齢を重ねて、知識や経験が増え、多少時間やお金にも余裕が出てくると、今度はオペレーションに関わりたくなってくるんですよね。

 

不動産では、自分がオーナーであっても、日々の運営や管理に直接関わる場面はそれほど多くありません。一方で、設備が故障すれば、交換が終わったあとに費用を負担してただ請求書を処理する。大きなお金を投じているのに、自分で考えたり、手を動かしたりする余地は意外と少ないんです。ある程度不動産投資を経験してきたからこそ、「これだけのお金を投じて、本当にほったらかしでいいのだろうか」と思うようになりました。

 

その点、「お酒の美術館」は、サラリーマンを辞めずに自分の店を持ち、経営に関わることができます。私は毎日店頭に立つつもりはありません。でも、オーナーとして売上や仕入れの改善を考え、本部や店長と一緒に知恵を出す。ときには自分の店に客として飲みに行く。そういう適度な距離感で関われるところに魅力を感じています。

 

「お酒の美術館」銀座店にて、今後の打ち合わせをする(左から)K氏と松尾氏
「お酒の美術館」銀座店にて打ち合わせをする(左から)K氏と長田氏

 

長田氏:私たちも「出資したらあとは何もしなくていい」という事業だとは考えていません。オペレーションに関わるなかでは、煩わしさや難しさもあります。ただ、それを含めて事業を持つ楽しさでもあると思います。

 

最近は、以前のような「法人が新規事業として加盟する」「脱サラして開業する」というケースだけではなく、Kさんのように、本業を続けながら新たな事業として参画する方も増えてきています。

投資家からオーナーへ「自分の店」を持つという選択

長田氏:現在は、出店する店舗を絞り込んでいる段階ですよね。

 

K氏:そうですね。加盟してから1年以上になりますが、ようやくオーナーになれるチャンスが見えてきた、という状況です。東京都内で出店候補を絞り込んでいて、融資についても申し込みに向けた準備を進めています。

 

「お酒の美術館」の看板前にて、対談後に記念撮影をする(左から)K氏と長田氏
「お酒の美術館」の看板前にて、対談後に記念撮影をする(左から)K氏と長田氏

 

長田氏:不動産や金融商品への投資とは違って、事業投資の場合は、「やりたい」と思ってもすぐに始められるわけではない、という部分もありますよね。

 

K氏:不動産や金融商品であれば、条件に多少妥協すれば投資すること自体はできます。一方で、事業投資は、やりたいと思ったときにすぐできるとは限りません。そこは私自身、これまであまり経験してこなかった部分でした。

 

物件は、本部と加盟者が努力すれば必ず見つかるというものでもありません。だから、もし少しでも興味があるなら、早めに本部と話を始めたほうがいいと思います。

 

長田氏:今後はスタッフの採用も始まりますが、そのあたりはどのように考えていますか?

 

K氏:採用については、私自身も関わるつもりです。ただ、経験者か未経験者かということ以上に、私が見たいのは人柄ですね。

 

現場で必要なスキルや研修については本部にノウハウがあります。一方で、私は仕事柄、人や企業を見てきた経験があります。現場で必要な能力を見る本部の視点と、人柄を見る私の視点、その両方を組み合わせられるのがいいのではないかと思っています。

 

長田氏:1号店が順調に立ち上がれば、2号店、3号店も考えていますか?

 

K氏:まだ1店舗目もオープンしていないので、今の段階で簡単に言えることではありません。ただ、今回の取り組みを通じてビジネスモデルをもっと学び、そのノウハウを2店舗目、3店舗目へと展開していきたい気持ちはあります。

 

不動産を何棟持っても、それだけで人とのつながりが増えるわけではありません。でも店を持てば、自分が中に入って、人と関わりながら動かしていくことができる。

 

「小さな一国一城の主」になって、これまで培ってきた知識や経験を集大成としてぶつけられる。経済的なリターンだけではなく、そこに自分自身が関われることが、ほかの投資にはない魅力だと感じています。

 

 

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長田 隆志

株式会社NBG

取締役事業統括本部本部長