(※写真はイメージです/PIXTA)
52歳パート妻にとって連休が「しんどい」理由
関東郊外で暮らすヒトミさん(52歳)は、連休が明けるのを誰よりも心待ちにしていました。
「連休中、就職をして家を出た子どもたちが帰ってきて嬉しい反面、食事の準備や洗濯の量は一気に増えました。さらに、車で1時間ほどの実家へ行けば年老いた両親が待っていて、気遣いや手伝いで気力も体力もすり減ってしまって……」
実家に帰ったときくらい甘やかしてやりたい独立した子どもたちの世話と、80代を超えいよいよ加齢に伴う老いが顕著になった実家への訪問というダブルパンチは、50代を迎えたヒトミさんの体に容赦なく重くのしかかります。連休の終盤、ついに体力の限界を迎えたヒトミさんは、強い倦怠感から寝込んでしまう事態に陥ってしまいました。
そんななか、単身赴任先から帰ってきている夫のトオルさん(53歳)は、倒れ込む妻を見て珍しく洗濯や掃除などの家事を手伝いはじめました。
「単身赴任先で頑張ってくれている主人です。テレビでも見て、のんびり過ごしたいと思っていると思います。疲れているだろうから帰省中くらい休ませてあげたいという気持ちも、頭の片隅にはありました。でも、連休が明けたらすぐにパートのシフトが入っている私だって、体力を回復させるために休みたかったんです」
体調が回復しきらないなかで「夫への申し訳なさ」と「自分の休みたい欲求」が複雑に絡み合い、ヒトミさんの心は限界を迎えます。積もり積もったストレスから、ついに「もう、なにもかも全部投げ出したい!」と家事を完全にボイコットする決断をしました。
そこからの数日間は、外食やデリバリー、スーパーのお惣菜などのテイクアウト三昧。包丁を握る手間からは解放されたものの、毎食のようにまとまった出費が重なり、飛ぶように財布からお金が消えていきました。
「今月のパート代がおじゃんになってしまった……」と、お金が減っていく焦りを感じつつも、いまは体と心を休めることが最優先。レシートの山を前に深いため息をつきながら、ヒトミさんは静かに心の中でつぶやきます。
「早く連休が終わって、いつもの日常に戻ってほしい……」