(※写真はイメージです/PIXTA)
結局、休日が全部潰れる
今回さらに気が重かったのが、マドカさん自身、テーマパークにほとんど興味がないことでした。姪が泊まりに来れば、部屋を掃除し、布団を出し、食事を用意します。駅への送迎も必要。帰ったあとは寝具の片づけや洗濯が残ります。
「結局、お金も出ていくし、私の休日がお世話で全部潰れるんですよ」
一方、イツキさんは妹に頼まれると断ることがほとんどありません。そんな状況に、マドカさんは数年先のことまで考えました。
「このままだと大学受験のときも『東京の大学を受けるから泊めて』『オープンキャンパスに連れて行って』って頼られる気がしたんです」
今のうちに「東京に親戚がいる=いつでも泊まれて何でもしてもらえる」という前提をなくしておきたい。そこで今回は、「ミオちゃんが来るのはいい。でも私はテーマパークには行かない。行くならあなたが連れて行って」とはっきり断りました。
義妹からの一言「お兄ちゃんも情けなくなったね」
イツキさんがリカさんへ電話した際、電話はスピーカーフォンになっており、マドカさんもそばで聞いていました。
「今回は俺がテーマパークに連れて行くよ」とイツキさんが伝えると、リカさんは、「マドカさんから何か言われたの?」と聞き、さらに「お兄ちゃんもマドカさんの言うなりで情けなくなったね」と言いました。
その瞬間、マドカさんのなかで、それまで我慢していたものが切れました。「だったら、東京だか神奈川だかわからないような我が家に来なくても、都心のホテルに泊まったらどうですか?」と思わず割って入りました。
突然のマドカさんの登場にリカさんは一瞬黙り、「……そういう意味で言ったんじゃないけど」と返しました。そのまま気まずい雰囲気で電話は終了。結局、ミオさんは来ないことになりました。
イツキさんからは「そこまで言わなくても」と言われましたが、マドカさんはむしろすっきりしたそうです。
義妹とは気まずくなりましたが、今後、親戚付き合いは無理のない範囲にとどめるつもりです。「今まで何となく引き受けてきたから、向こうもそれが普通になっていたんだと思います。嫌味っぽくはなってしまいましたが、ちゃんと断れてよかったです」
親族宅なら宿泊費はゼロ? 見落とされがちな「迎える側」の負担
旅行費や外食費が上がるなか、親族宅に泊まれることは、訪れる側にとって大きな助けになります。一方で、迎える側には食費や交通費だけでなく、掃除や寝具の準備、食事づくり、送迎など、目に見えにくい負担も生じます。
こうした負担は「親戚なのだから、そのくらい」と見過ごされがちですが、引き受け続けることで、いつの間にか「いつでも泊めてもらえる」「送迎してもらえる」という前提に変わることもあります。
親族だからこそ、誰か一人の善意や休日に頼りすぎていないかを確認し、できることとできないことを早めに伝えておくことが大切です。
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