(※写真はイメージです/PIXTA)
貯金800万円でも働き続ける…仕事がもたらす「お金以上の価値」
ユカさんは「体力的にも無理せず、貯金を少しずつ切り崩せばいいのでは」と提案しましたが、キョウコさんには働き続ける理由がありました。
「もちろん、お金を稼ぐためというのもあるわよ。でも、辞めたら生きがいがなくなっちゃう気がして。それが一番怖いの」
キョウコさんの1日は、仕事を中心に回っています。朝早く起きてスーパーに向かい、お昼過ぎに仕事が終わると、同世代のパート仲間と喫茶店に寄るのが日課です。
「仕事があるから毎朝ちゃんと化粧をして家を出るのよ。休みの日に家でゆっくりするのが気持ちいいのも、普段しっかり働いているからだと思ってるわ」
とはいえ、60代のころのように無理をしているわけではありません。店長と相談し、重い荷物を運ぶ作業は若いスタッフに任せるなど、自分の体力に合った働き方を工夫しています。
ユカさんは「少ない年金とわずかな貯金に怯えながら暮らしている」と勝手に思い込んでいました。しかし、キョウコさんは働くことで貯金の減少を抑えつつ、社会とのつながりや生活のメリハリという「お金以上の価値」を手に入れていたのです。
内閣府の『人々のつながりに関する基礎調査(令和7年)』によると、日常的に「気軽に話せる相手がいない」と答えた人のうち、孤独感を「しばしばある・常にある」と答えた深刻な孤独のリスクを抱える人の割合は25.0%にのぼるのに対し、気軽に話せる相手が「いる」人ではわずか2.5%に留まっています。
職場での交流や健康維持を楽しみながら元気に働き続けるキョウコさんの姿は、仕送りを心配していた娘のユカさんにとっても、実家の貯金額や年金額という数字以上に、キョウコさんのこれからの人生を支えているのでしょう。
[参考資料]
・内閣府『令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果』
・内閣府『人々のつながりに関する基礎調査(令和7年)』
【注目のセミナー情報】
【事業投資】9月8日(火)オンライン開催
《即時償却×想定利回り8.4%》
無人運営で手間なし!「ワーキングブース投資」の全貌
【国内不動産投資】9月16日(水)オンライン開催
初期費用の最大95%短期償却も!
収納ニーズの増加で注目高まる「トランクルーム投資」