(※写真はイメージです/PIXTA)
「今さらそんなことを…」夫の心変わりに絶句
レンさんの理由を聞いた瞬間、ミサトさんは言葉を失いました。
「もともと私は子どもがほしかったのに、あなたに合わせて諦めたのよ。今さらそんなことを言うなんて……」
ミサトさんは抗議しました。結婚した29歳のときなら、まだ自然妊娠の可能性も十分にありました。しかし、現在は41歳です。今から不妊治療を始めるとなれば、肉体的にも精神的にも、そして経済的にも大きな負担がかかります。
レンさんは「お金ならいくらでもかけるし、俺も全力でサポートするから」と食い下がりましたが、ミサトさんの心には響きませんでした。男性は年齢を重ねても子どもを持てる可能性がある一方、女性にはタイムリミットが存在します。
相手の希望に合わせて子どもを諦め、そのぶんキャリアと夫婦の生活に全力を注いできた12年間は一体何だったのかと、ミサトさんは今後の夫婦関係をどうすべきか、答えの出ない悩みを抱え続けています。
内閣府の『男女共同参画社会に関する世論調査(令和6年)』では、望ましい家庭生活の運営や役割分担において「夫婦や家族間でのコミュニケーションをよく図ること」が必要であると考える人が60.9%にのぼっています。レンさんのように突然「本気の提案」を切り出して相手を呆然とさせるのではなく、日々の何気ない会話でそれとなく心境の変化を伝え、お互いの温度感を確かめ合っておくことが大切だったのかもしれません。
こまめに夫婦でライフプランについて話し合い、本音をアップデートし続けることが、取り返しのつかないすれ違いを防ぐのではないでしょうか。
[参考資料]
・内閣府『満足度・生活の質に関する調査報告書(令和7年)』
・内閣府『男女共同参画社会に関する世論調査(令和6年)』
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