(※写真はイメージです/PIXTA)
育休・産休から復帰した部下、どの程度仕事を任せるべきか
育休・産休から復帰した部下がいると、上司は嬉しさと同時に、仕事の任せ方に悩みます。「前と同じようにバリバリ任せていいのか」「急な休みもあるかもしれないから、責任の重い仕事は避けるべきか」「ほかのメンバーとの公平感はどう保つか」……。
本人も「迷惑をかけたくない」「キャリアはあきらめたくない」「でも子どもの体調も読めない」と、揺れ動く中で復帰しています。
その結果、過剰に配慮して「簡単な作業ばかり任せてしまう」ケースもあれば、逆に配慮が足りず「復帰直後からフルスロットル」を求めてしまうケースもあります。どちらも悪意はなく、「よかれと思って」の行動だからこそ、すれ違いが起こりやすく、あとからしこりになりやすいテーマです。
法律や制度だけでは割り切れない、現場の温度感と人間関係が色濃く反映される、正解のない悩ましい問題です。さあ、あなたなら、どうする!?
事前に面談、制度を活用…上司が取れる「5つ」の選択肢
1.事前に復帰面談を行い、制約と希望をすり合わせる(対話設計型)
メリット:本人の事情と意向を踏まえて、無理のない復帰プランをつくりやすい。
デメリット:面談の準備や相応の時間が必要で、上司・本人ともにエネルギーを要する。
注意点:「どこまでがんばれるか」ではなく、「どんな条件なら無理なく力を発揮できるか」と、責めずに聞き方を工夫する。
2.段階的に仕事の量と難度を上げる(ステップアップ型)
メリット:心身のペースを見ながら、徐々に元の水準へ戻していける。
デメリット:曖昧にはじめると、いつまでも軽い仕事のまま固定されるおそれがある。
注意点:「3か月後には、このレベルの案件を」「半年後に、このポジションに戻す」など、目安時期と到達イメージを最初に共有する。
3.時短勤務や在宅勤務などの制度を最大限活用する(制度活用型)
メリット:働き続けるハードルを下げ、離職リスクを減らせる。
デメリット:ほかのメンバーの負担が一時的に増え、納得感を損なう可能性がある。
注意点:制度の趣旨とチーム全体への影響をオープンに説明し、負荷の偏りを見える化して調整する。
4.チーム単位で業務とナレッジをシェアする(チームサポート型)
メリット:子どもの体調不良などで急な休みが出ても、カバーしやすい体制になる。
デメリット:引き継ぎや情報共有の工数が増え、短期的には非効率に感じられる。
注意点:担当・バックアップ・最終責任者を明確にし、「誰が何を知っているか」を見える化する。
5.評価軸を「時間の長さ」から「成果・貢献」にシフトする(評価設計型)
メリット:時短勤務でも、納得感のある評価・処遇を行いやすくなる。
デメリット:成果や貢献の定義、指標づくりに手間がかかる。
注意点:本人とチーム双方に「評価の考え方」を言語化して共有し、誤解を減らす。
