(※写真はイメージです/PIXTA)
家計は破綻寸前…幸せそうな家族連れから目を逸らす休日
危機感を覚えたサヤカさんは、タワーマンションの売却を検討し、不動産会社へ査定を依頼しました。ところが、提示された査定額は購入時とほぼ変わらなかったものの、ローン残債を差し引くと手元には現金が残らないばかりか、仲介手数料などの諸費用を合わせると数百万円の手出しが発生することがわかったのです。
精神的に不安定な状態が続いているダイスケさんに対して、「家を手放したい」と切り出すことはどうしてもできませんでした。休職中の夫にはゆっくり休んで元気になってほしいと願う反面、「早く仕事に復帰してもらわなければ家計が破綻してしまう」と、焦る気持ちが隠せないサヤカさん。
休日にマンションの周辺を歩くと、ベビーカーを押す夫婦や、公園で走り回る子供たちの姿が嫌でも視界に入ってきます。以前は自分たちの憧れの象徴だったはずの光景が、今のサヤカさんにとっては目を背けたくなるものに変わってしまいました。
住宅ローンを利用する際は、万が一病気や休職などで収入が途絶えた場合のシミュレーションを事前に行うことが重要です。民間保険で収入減少リスクに備えたり、世帯収入が減っても無理なく返済できる借入額に抑えたりするなど、最悪の事態を想定した資金計画を立てることが、現実的な住宅ローン返済の対策となります。
[参考資料]
・国土交通省『令和6年度 住宅市場動向調査報告書』
・住宅金融支援機構『住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)』
・生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査(令和6年)』
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