「過去最高水準の賃上げ」と聞けば、多くの人は生活が豊かになることを期待するだろう。しかし、現実には「給料は増えたはずなのに暮らしは苦しい」と感じる人も少なくない。こうした現状について、政府が公表した『令和8年度版経済財政報告』は、物価上昇や人手不足、生産性向上の遅れといった複数の課題が複雑に絡み合い、日本経済が新たな局面を迎えていると分析している。本稿では、白書が示した内容をもとに、「賃上げだけでは豊かになれない理由」を3つの視点から読み解いていく。

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