子どもはいくつになっても、親からみれば関係性は「子ども」のままです。しかし、年齢が上がるにつれ、親子の適切な距離感は変わってきます。ある日、手取り26万円で一人暮らしをする25歳息子のLINE未読無視を心配し、55歳の母親がとった“ある行動”が親子関係に亀裂を生むことに……。CFPの山﨑裕佳子氏が事例を通して、子が独立したあとの親子の適切な距離感と、ミドルシニア世代のライフプランを立て直す重要性について解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「心配で、心配で…」第一便の飛行機で〈手取り26万円〉25歳息子のアパートに駆けつけた55歳母。待ち受けていた“悲しい結末”【CFPの助言】
子が独立したタイミングで、自身のライフプランに目を向ける
子どもが独立したタイミングは、親自身のライフプランを見直すチャンスでもあります。これまで子ども中心だった生活が大きく変わり、時間やお金に余裕が生まれる人もいるでしょう。その余裕を「自分のため」に使うことを考えてみてください。
趣味や習い事、旅行、地域活動、友人との交流、学び直しなど、心身ともにまだまだ元気な50代は、これまで後回しにしてきたことへチャレンジできる年代です。新たな生きがいを持つことで、子どもへの依存度も自然と下がっていきます。
さらに50代半ばは、自分自身の老後資金について本格的に考え始める時期でもあります。ライフプランを立て直し、老後の収支をキャッシュフロー表に落とし込み、可視化してみましょう。
年金や退職金を含めた資産、老後の生活費などを点検し、不足が見込まれる場合は、収入を増やす工夫や計画的な貯蓄・投資、支出の見直しが重要です。
子どもの自立は、親が「子育てという役割」を卒業する節目です。親子が適度な距離感を保ち、それぞれが自分の人生設計に目を向けて充実した時間を過ごすことが、豊かな親子関係を築く第一歩となるでしょう。
山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®
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