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話題の多くが「お金」にまつわるものだった
長い間渡していた月2万円の孫へのお小遣い。ただ、それからすぐに変化がありました。以前は月に何度も届いていたLINEが、少しずつ減っていったのです。
孫の学校の話、休日に出かけた話、何気ない近況報告――そうしたやり取りがなくなりました。もちろん、長女夫婦にも生活があります。仕事や子育てで忙しい時期です。お金の援助だけが親子のつながりだった、と単純に言い切ることはできません。
しかし和子さんは、あることに気づきました。これまで届いていたLINEの多くは、「お金にまつわる話題」から始まっていたということです。
「今月も苦しいわ」
「XX(小学4年生の孫の名前)の習い事、高すぎる!」
そうした連絡がなくなると、自然と会話のきっかけも減っていました。
「毎月のお小遣いでコミュニケーションが生まれていたんですね……」
「私も『頼られている』と思って安心していた部分はあったのかもしれません」
援助をやめたことで、お金をきっかけに続いていたコミュニケーションが、思っていた以上に多かったことを知ったのです。
その後、和子さんは「お金に頼らない関わり方」を自ら模索し始めました。孫の誕生日には手書きの手紙を贈り、長女の忙しい時期には手作りの惣菜を届けるなど、無理のない範囲で愛情を注ぐ形に変えたのです。
最初は減ってしまったLINEに寂しさもありましたが、今では「体調はどう?」とお互いを純粋に気遣う、等身大のやり取りが戻ってきたといいます。