AI半導体事業を展開する「エヌビディア」は、AIの学習分野で圧倒的な覇権を握り、「利益率60%」という驚異的な数字を叩き出しています。この高収益の裏には、“ある独自のビジネスモデル”が存在します。『借金1000万円から億り人 じゃない方芸人の大逆転投資術』(KADOKAWA)の著者で、「山下本気うどん」を創業したオモロー山下氏は、自身の過酷な飲食店経営の経験から、その強みの本質を一瞬で理解できたといいます。同書より、山下氏が唸ったエヌビディアのカラクリを詳しくみていきましょう。
「山下本気うどん」創業者の“じゃない方”芸人が見抜いた、「利益率60%」を生むエヌビディアの〈圧倒的な強み〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

弱みの推論市場も制圧…「完全体」となったエヌビディア

話をまとめると、エヌビディアはAI開発に欠かせない最強のレシピ(GPU)を持ち、プログラマーを逃がさない仕組み(CUDA)があり、しかも工場(固定費)を持たないから利益率がバグっている。

 

しかしこのことをすべて理解したのは、残念ながらだいぶ後でした。最初から理解していたのは「ファブレスモデルの優位性」の部分だけ。ですからエヌビディアの株を持つ握力も当然弱く、2022年の暴落を耐えてプラスに転じ、20〜30%上がったところで利益確定売りしてしまいました。

 

しかし僕は前述した強みに加え、さらなる材料を知ったことで、後にエヌビディア株を買い直すことができ、株価上昇の波に乗れました。

 

エヌビディアは現在、大量のデータを処理する「学習」分野では独走状態にあります。しかし学習済みモデルを動かす「推論」分野ではグーグルのTPUなどの独自開発チップ(ASIC)の台頭による追撃を受けている状況でした。

 

しかしAI推論に特化した革新的なLPU(言語処理ユニット)技術を持つ新興企業「Groq」のメインスタッフを吸収したことで、推論市場でも支配力を決定づけたのです。今回エヌビディアに加わったGroqの社長だったジョナサン・ロスは、元グーグル社員で、同社のTPU開発を主導した人物です。

 

今回エヌビディアが、業界トップクラスの推論チップ設計チームを取り込んだことで、エヌビディアは半導体企業として「学習」と「推論」の両方を支配し、「完全体」になったと言っても過言ではないでしょう。

 

 

オモロー山下

お笑い芸人

実業家/個人投資家

 

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