(※写真はイメージです/PIXTA)
届き続ける謎のダンボール、母の部屋を埋め尽くす異様な光景
「最初は、趣味の園芸用品を少し買い足しただけだと思っていました。 でも、実家に行くたびに未開封のダンボールが積み上がっていくので、おかしいと気づきました」
都内の会社に勤務する佐藤真由美さん(46歳・仮名)は、半年前から始まった母親・佐藤幸子さん(72歳・仮名)の異変について語ります。
幸子さんは3年前に夫を亡くし、現在は地方の戸建てで一人暮らしをしています。 月々の収入は、遺族年金と自身の老齢年金を合わせた約16万円。 これまではその範囲内でやりくりし、毎月貯金に回すほど堅実な性格でした。
転機となったのは、1年前に真由美さんが連絡用としてプレゼントしたスマートフォンでした。 当初は家族との連絡や、孫の写真を見る程度でしたが、幸子さんが操作に慣れ、クレジットカード情報を登録したことで状況が変化しました。
「画面をポチポチと押すだけで、翌日には自宅に商品が届くことに感動したようです。 『もう重い荷物を持って、大変な思いをしなくてもいいのね』と。 母はまだ元気ですが、日々の買い物が段々と辛くなっていたようで、ネットショッピングはまさに救世主だったのでしょう」
銀行口座の残高が足りない。娘が目にした「利用明細」の衝撃
異変が確信に変わったのは、幸子さんから「今月の光熱費の引き落としができなかった。口座にお金が残っていない」と電話がかかってきたときのこと。
真由美さんが実家で幸子さんのスマートフォンの決済アプリや、クレジットカードの利用明細を確認したところ、そこには予期せぬ数字が並んでいました。
「毎月の請求額が20万円、30万円と膨らんでいました。 母の年金は16万円ですから完全に赤字です。 いろいろ調べていくうちに、お試し100円と書かれた健康食品が、翌月から数千円の定期購入として何種類も自動決済されていました」
幸子さん自身は、自分がそれほど高額な買い物をしている認識がなかったといいます。
「画面を押しただけなのに、どうしてこんなにお金が減るの。詐欺なの?」
泣き出しそうな幸子さんに対し、真由美さんは思わず「もうカードは使わないで!」と強い口調で告げました。