(※写真はイメージです/PIXTA)
高収入でも自由がない…58歳エリート会社員の寂しい現実
マサヒロさん(仮名/58歳)は、都内の大手企業に勤める会社員です。管理職として多くの部下を取りまとめ、仕事は激務。その分、月収は90万円ほど(賞与別)と、同世代に比べて高水準にあります。
激務なら仕事が終われば真っ先に家に帰りたいところですが、そんなことはありません。なぜなら、家に帰れば、専業主婦の妻・カヨさん(仮名/56歳)が、その日のお金の使い道についてあれこれいわれることが目に見えているからです――。
マサヒロさんの家はカヨさん、大学生の息子と高校生の娘の4人家族。結婚を機に妻と財布をひとつにし、家計管理は妻が担当することになりました。それ以来、マサヒロさんはお小遣い制で、月4万円のお小遣いでなんとかやりくりしてきたのです。
昇進しても、物価が上がっても、お小遣いはずっと4万円のまま。昼食だけでなく、飲み代や携帯代、出かけるときのガソリン代も、すべてこの4万円から捻出しなければなりません。
「昼食代は食費、携帯代は通信費じゃないのか? ガソリン代まで俺の小遣いから払う必要があるのか?」
家計の不透明さに何度か不満を訴えましたが、「子ども2人の教育費がいくらかかるかわかってるの?」「今月もカツカツなのよ」と一蹴され、いつもうやむやになっていました。
1年前、お小遣いが「5,000円」だけ増えたワケ
それでも一度だけ、お小遣いが増えたことがあります。
それは1年前、家族でショッピングモールに出かけたときのこと。いつもは多忙でなかなか家族の外出に付き添えないマサヒロさんですが、息子の高校卒業と娘の中学卒業が重なり、なんとか日程を調整して食事をしたあと、ショッピングモールに立ち寄ったのでした。
するとそこで、娘の同級生の親子とばったり遭遇。マサヒロさんは初対面でしたが、カヨさんは嬉しそうに話し込んでいます。会話の途中、シングルファーザーであるというその男性が申し訳なさそうにいいました。
「すいませんこないだも、立派なプレゼントをいただいて……」
車に戻ってから「プレゼントって?」と尋ねると、子どもの卒業祝いとして、家電をプレゼントしていたことが判明しました。これまでも、見栄っ張りなカヨさんは、親戚や友人になにかと理由をつけてはプレゼントを贈ることがあり、マサヒロさんは以前から不満を抱いていました。
「え、これ家の金だよな?」そういうと、カヨさんは逆上。「そうよ。夫婦の気持ちとしてあげたんじゃない。なにが悪いの?」。
「いや、親戚とかならまだしも、あげる必要ある? 俺に隠して男に高いものあげるとか、後ろめたい気持ちがあるんじゃないの?」
そして、二人は大喧嘩に。最終的にこれまであいまいだった「家のお金」について突かれた妻が5,000円アップを条件に場を納めたものの、マサヒロさんは腹の虫がおさまりません。もともと妻のお金の使い方には疑問を感じており、今回の件でその思いはさらに強まりました。日々の態度にも限界を感じ、さらにシングルファーザーと度を越して親しくしている事実にも、どうしても引っかかります。
