数百円を惜しむ者は時間と成果を失う…人との協力を得たい場面では「迷わず支出」
相手に食べ物や飲み物を振る舞う行動は、「あなたの知識と技術を尊重しています」という無言のメッセージであると同時に、「面倒な仕事を押し付けられている」という先方の心理的負担を和らげる効果があります。対応回数を重ねるうちに、彼らは作業の終了後に、「他に困っていることはありませんか」、と「一歩踏み込んだ声掛け」をしてくれるようになりました。
その結果、トラブル対応の期間は短縮され、部隊全体のネットワークは驚くほどスムーズに安定して稼働するようになったのです。もし私が、「仕事のために自腹を切るのはおかしい」「そんな支出はもったいない」と考えたら、これらの問題は解決できなかったか、仮にできたとしても、何倍もの時間と労力を要していたでしょう。
この経験から私は、「お菓子や飲み物への支出は、コミュニケーションの潤滑油であり、数字では測れないリターンを生む投資」と強く認識するようになりました。
節約すべきところは徹底して削る。一方で、人との信頼や協力を得たい場面では、迷わず支出する。この判断ができるようになることが、合理的で、賢いお金の使い方なのです。
結論
◆信頼を生む場面では、迷わず金を使え。
◆人を動かしたいときは、相手を労ねぎらえ。
◆数百円を惜しむ者は、時間と成果を失う。
生方 正
サービス創新研究所研究員/個人投資家