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「お袋が勝手にやったんだろ」長男の怒り
「ある日突然、母が泣きながら電話してきました。『お金が足りなくなったから、美咲の習い事を全部やめさせてほしい』と言うんです。あまりに無責任だと思いました」
直樹さんの自宅で話し合いが行われた際、事情を理解できない美咲さんは「バイオリンをやめたくない」と泣き叫びました。コンクールを控えた時期でもあり、子どもにとって生活の一部となっていたものを、大人の都合で突然奪われる衝撃は相当なものでした。
「泣きじゃくる美咲を見て、母は『ごめんね、でもおばあちゃんも生活が苦しいの』と。その言葉を聞いて、怒りが抑えられなくなりました。母が勝手に『させてあげたい』と始めて子どもをその気にさせておいて、自分の財布がピンチになったら『はい、終わり』。そんなの、ただの独りよがりじゃないですか」
直樹さんはその場で母・恵子さんを一刀両断にしたといいます。
「母は『感謝されると思っていたのに』と泣いていましたが、私は最初に言ったんです。高い月謝に対して『身の丈に合っていない。何かあっても自分たちはお金を出せない』『中途半端にやめるのは自分たちの教育方針に反する』『それでもやらせたいのか?』と。誠実さが担保できないなら、最初から手を出すべきではなかったんです」
現在、美咲さんの習い事は、直樹さんの家計から捻出できる範囲のものだけに縮小されました。恵子さんからの連絡には、今のところ応じる気になれないといいます。