(※写真はイメージです/PIXTA)
SNSのつながりは1,000人超。しかし現実の居場所を失った35歳男性の日常
佐々木健一さん(35歳)は、都内のワンルームマンションで一人暮らしをしています。現在の月収は手取りで約22万円。物価の上昇に伴い、以前は頻繁に行っていた外食や友人との交際を制限せざるを得なくなりました。
「20代の頃は、仕事帰りに同僚と食事を楽しみ、週末は趣味の集まりに参加していました。友人関係は良好で、自分は孤立とは無縁だと考えていました」
しかし、30代に入り周囲の環境が変化しました。友人の多くが結婚や出産を機にライフスタイルを変え、独身の佐々木さんとの交流頻度が低下。現在は完全リモートワークでの勤務となっており、物理的に人と接する機会が極端に減少しています。
「現在の連絡手段はLINEが中心ですが、やり取りをする相手は家族以外にほとんどいません。一日のうち、一度も発声せずに終わる日も珍しくありません」
佐々木さんのSNSアカウントには1,000人以上のフォロワーがおり、投稿には反応があります。しかし、それはあくまでオンライン上の数値的なつながりに過ぎません。
「近隣住民との交流も一切ありません。同じマンションに誰が住んでいるのかも把握していません。もし体調を崩して動けなくなった場合、誰にも気づかれないまま時間が経過する可能性があります」
地域社会との接点がなく、公的な支援やコミュニティへのアクセス方法も不明なまま、佐々木さんの生活は社会的な空白地点に置かれています。
