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約半数は「生活費負担ゼロ」…高齢の親と同居する"成人済み"の子の実態
親子が同居することは、互いに助け合えるメリットがあります。内閣府が公表した「令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」によれば、高齢者の同居者として「子(子の配偶者あるいはパートナーを含む)」を挙げる割合は30.8%にのぼります。
しかし一方で、同調査によれば、子と同居している高齢者の約半数(49.8%)が「子や孫の生活費を(一部またはほとんど)負担している」と回答しており、親側が一方的に経済的負担を背負っているケースは珍しくありません。
成人した子が実家で生活を続けながらも、親との関わりを避けるケースは一定数存在しています。内閣府の「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)」では、同居していない家族や友人と直接会って話す機会が「全くない」と答えた人が全体の9.3%であることが示されています。
家族と同居していても家庭内での会話がなければ、社会とのつながりも希薄化します。また、成人済みの子が経済的にも精神的にも自立しない現状に頭を悩ませ、自分たちが要介護状態になったときに協力してくれるのか、不安に思う親もいるでしょう。
「今では無視です」32歳の息子と同居する〈年金月22万円〉70代夫婦
「あの子、社会人になってからどんどん口数が減ってしまって……。今では話しかけても無視ですよ」
ヨシコさん(仮名・72歳)は、夫(75歳)と、会社員として働く息子のアツシさん(仮名・32歳)と三人で暮らしています。アツシさんからは家への生活費を一切受け取っておらず、夫婦の年金を合わせた約22万円で生活しています。
アツシさんは仕事から帰ってくるとすぐに自室にこもり、リビングで家族そろって会話をする時間はありませんでした。それでも、食事の時間になればリビングに降りてくるため、ヨシコさんはアツシさんの分の食事も毎日欠かさず用意していました。
しかし、ある時期からアツシさんが食事の時間になっても、部屋から出てこない日が増えました。
「ご飯できたわよ、冷めないうちに降りてきなさい」
心配になったヨシコさんがアツシさんの部屋の前まで行き、何度か声をかけましたが「あとで勝手に食べるから、ほっといてくれ」と冷たい言葉が返ってきました。