取り崩し計画に「家族との距離感」を組み込む

老後資金の取り崩し計画を立てる際、多くの人は「年間いくら使えるか」「何歳まで資産が持つか」という点ばかりを気にします。しかし実際、計画を立ててその計画が破綻してしまう原因の多くは、「想定外の支出が繰り返されること」です。

なかでも家族への支出を含む交際費は、金額をコントロールしづらく、感情的にも断りにくいため、一度発生すると振り回されてしまう人が多いです。だからこそ、取り崩し計画のなかで交際費として許容できる金額をあらかじめ示しておくことには意味があります。

去年のGW、義男さん夫婦が不安を感じたのは、息子の長居そのものではなく、方針を持たずにモヤモヤを抱え込んでしまったことでした。

もし同じようなモヤモヤを感じたことがあるなら、まずは一つだけ考えてみてください。「これからの自分たちの暮らしで、いちばん大切にしたいことはなにか」。明確に言葉にできるようになると、行動が変わってくると思います。

今年のゴールデンウィーク、みなさんはお子さんの『帰るよ』を、不安なく迎えられたでしょうか。

内田 英子
FPオフィスツクル代表