(※写真はイメージです/PIXTA)
買えるところを探して実現する郊外のマイホーム…将来的なデメリット
国土交通省『令和6年度 住宅市場動向調査』によると、注文住宅の新築世帯において、物件の選択理由として「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」が全体の44.4%、「住宅の立地環境が良かったから」は33.3%を占めています。一方で、「交通の利便性が良かったから」は14.8%、「職場から近かったから」は10.2%。戸建て志向の人たちにとって、交通利便性は二の次といった傾向がうかがえます。
便利な立地より、広い庭付きのマイホーム。しかし、この「広さ」の確保が、将来的に家計を圧迫する要因となる点は注意が必要です。文部科学省『私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査』によると、初年度の納付金額は平均150万7,647円。そのうち授業料と施設設備費は計114万円ほどで、大学4年間で平均500万円程度の学費は覚悟しなければなりません。しかもインフレ下、教育費も徐々に値上がりしている状況なので、高橋さんのお子さんが大学生になるころには、さらに学費が高くなっている可能性はあるでしょう。
そして高橋さん自身も懸念していた、通学ではなく下宿となった際のコスト。全国大学生協連『第61回学生生活実態調査』によると、下宿生の1ヵ月の支出は平均13万8,020円。そのうち7万4,652円が仕送りです。これは全国平均なので、東京であればさらに住居費が多くかかり、その分、仕送り額も高くなるはずです。卒業までのコストを考えると、1,000万円程度は見込んでおく必要がありそうです。
また、総務省の『社会生活基本調査』によれば、片道の通勤・通学時間が長くなるほど、家事や睡眠といった生活の質に直結する時間が削られる傾向が示されています。高橋さんが直面した、片道1時間40分、往復で3時間20分を超える移動時間は、将来子どもが成長した際に「自宅通学を選択しにくい」という物理的な制約を生みます。
マイホーム実現の際に、10年後、20年後も見据えていたか。それらをすべて考慮したうえでの選択であれば、高橋さんのような後悔はないのかもしれません。
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