子や孫への贈り物は楽しみのひとつである一方、知らず知らずのうちに家計の負担となっているケースも少なくありません。特に複数の孫がいる家庭では、その積み重ねが無視できない額になることもあります。ある女性のケースから、家計の見直しの先に見えた家族との関係についてみていきます。
「孫が泣いた。でも、それでいい」年金月16万円・72歳祖母の決断…プレゼントをやめた途端見えた「家族たちの本音」 ※写真はイメージです/PIXTA

高齢者の家計と「家族への支出」の現実

内閣府『令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果』によると、現在の暮らし向きについて「心配なく暮らしている」と回答した人は65.9%でした。一方、「心配である」と感じている人も30.7%と、約3人に1人が経済的な不安を抱えている状況にあります。また、「子や孫の生活費負担」では、「ほとんど負担している」が6.6%、「一部を負担している」が18.6%となっており、あわせて約25%にのぼります。つまり、高齢者の4人に1人が何らかのかたちで子や孫の生活費を支えている実態が示されています。

 

こうした支出は一回ごとの金額が大きくなくても、継続することで家計に影響を与えやすいものです。特に孫の人数が多い場合や、行事・習い事などが重なる時期には、負担が積み重なりやすいと考えられます。

 

さらに調査によると、「無理なく生活するために必要な生活費」は実際の支出額を上回る傾向にあり、多くの高齢者が余裕のないなかでやりくりしていることもうかがえます。

 

このような状況を踏まえると、家族への支出については、継続できる範囲を見極めることが重要だといえます。誰か一人ではなく全体として調整することや、無理のない形に見直すことは、決して特別な判断ではありません。

 

家族との関係を保ちながらも、自身の生活を守る――。そのバランスをどのように取るかが、高齢期における課題といえそうです。

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【資産防衛】10月14日(水)オンライン開催
約30年ぶりの世界的金利変動が生み出した
新たな「お宝保険」の全貌

 

【実物資産投資】10月24日(土)オンライン開催
「日本刀投資」は他の実物資産と何が違う?
希少性・鑑定・保存状態…「価値」を見極め方を解説