「老後の生活費が月20万円足りない」とした場合、人生100年時代に必要な額は7,200万円。この巨額な資金を貯金だけで準備するのは至難の業です。しかし、新NISAで賢く「運用しながら取り崩す」仕組みを知れば、準備すべき元本は2,600万円まで抑えられるかもしれません。貯金ゼロからわずか10年で資産1億円を築いた投資家・たけ氏の著書『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より、インデックス投資の基本と、手数料最安クラスの鉄板銘柄の選び方を解説します。
資産1億円の投資家「“オルカン”が安パイ」…老後資金月20万円が不足、「今さら新NISAなんて」と笑う50歳が知らない〈20年後の残酷な格差〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金月20万円が足りない…70歳以降の30年間で「7,200万円」を準備するには

仮に、不足分を月20万円と考え、70歳から100歳までの30年間で合計7,200万円を準備しようと思うと、貯金だけでは非常に大変です。

 

しかし、新NISAでインデックス・ファンドを運用しながら少しずつ売却していく方法であれば、準備すべき元本をもっと少なくできます。年利9%で運用できた場合、必要な元本は2,600万円です。年利9%で運用しながら取り崩す場合のシミュレーションを見てみましょう。

 

70歳から毎月20万円を取り崩す場合

パターン1:現金のまま

2,600万円をタンス預金で切り崩すと、80歳10カ月で底をつきます。

 

パターン2:年利回り9%で運用

2,600万円を新NISAで運用しながら毎月20万円ずつ売却していくと、100歳11カ月まで資金が持ちます。

※新NISA口座は夫婦2人分で生涯で3,600万円まで投資可能です。

 

つまり、同じ2,600万円という元本でも、運用を続けるだけで、合計「約7,420万円(371カ月分)」もの生活費を手にすることができるのです。

 

では、70歳時点で2,600万円を確保するためには、今からいくら投資すればいいのでしょうか。

 

70歳時点で2,600万円を確保する方法

設定条件:年利回り9%

     目標資産2,700万円(少し余裕を持たせて設定)

 

 50歳から20年間で準備する場合

 →毎月の積立額:4.2万円

 

50歳から新NISAをはじめ、月4.2万円を20年間積み立てれば、70歳時点で2,700万円に到達します。そこから100歳まで毎月20万円を受け取り続けることが可能になるのです。もちろん100歳まで全員が全員生きるわけではないですが、長生きしたときにお金が足りなくなってしまうと心配する必要がない状態をつくっておくことがメンタルの安定につながります。毎月の生活費や年金は人それぞれ違うので、老後が近くなってきたタイミングで改めて取り崩し額や何にいくら使うかを洗い出してプランニングしましょう。

 

では、次に具体的に新NISAでどの銘柄にどのような方法で投資するのが最適なのかについて解説していきます。