厚生労働省の発表によると、令和8年度の年金額は、国民年金が1.9%、厚生年金が2.0%それぞれ増額されるようです。一見明るいニュースに聞こえますが、実はその裏に、国が隠す“不都合な真実”があることはご存じでしょうか。年金増額に潜む落とし穴と、年金に依存せず老後資金を確保する方法をみていきましょう。YouTubeチャンネル登録者数約40万人の鳥海翔FPが解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
厚生労働省「今年から年金増えます」一見明るいニュースだが…「年金増額」の裏に潜む、国が知られたくない“不都合な真実”【FPの助言】
540万円が1,248万円に!?…お金の“寿命を延ばす”カラクリ
3.資産形成をする
資産形成は、早ければ早いほど効果的です。仮に50歳から15年間、月3万円を積立投資(年間利回り5%想定)すると、65歳時点でこれまでに積み立てた元本540万円が、約800万円になっています。
この800万円を65歳以降、毎月取り崩しながら運用を続けるとしましょう。すると、毎月の可処分所得を増やしながら、65歳時点で800万円だった資産をさらに増やせるのです。
たとえば800万円を20年間に分けて、年間利回り5%で運用されながら取り崩していくとしましょう。この場合、毎月5万2,000円受け取ることができます。
こうすることで何が起きるかというと、5万2,000円×12ヵ月×20年間で、当初の540万円が最終的に「総額1,248万円(差額708万円)」になるのです。
このように、運用を続けながら取り崩すことで、単に貯めるよりも大きな効果が得られます。
年金だけでは頼りないから…自ら動いて老後資金を確保しよう
ここまでみてきたように、働くことでプラス500万円、支出削減で720万円、資産形成で708万円――これらを合わせると、最大で「1,928万円」の不足を埋められる可能性があります。
年金だけに頼るのではなく、自分にとっての不足額を把握し、上記の3つの対策を組み合わせることで、老後の不安を大幅に軽減することが可能なのです。
年金制度は残酷な面もありますが、受け取り開始前に準備をすれば十分に対策できます。ぜひ今日から自分の数字を計算し、具体的な行動を始めてみてはいかがでしょうか。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家