NISA制度が大幅拡充され「新NISA」としてスタートしてから早2年が過ぎました。S&P500や日本株、金(ゴールド)など投資信託にもさまざまな種類がありますが、一番伸びた銘柄はいったいなんだったのか、投資手法によるパフォーマンスの変化にも注目しながらみていきましょう。YouTubeチャンネル登録者数約40万人の鳥海翔FPが解説します。
新NISAスタートから2年「S&P500」「オルカン」「TOPIX」「FANG+」「金(ゴールド)」投信どの銘柄が一番伸びた?〈100万円を一括投資〉と〈毎月10万円の積立投資〉で異なる結果に【FPが試算】
新NISAから2年、一番伸びた銘柄は?
新NISAが始まってから2年あまり。投資信託は、S&P500や全世界株式(オルカン)だけでなく、日本株や金(ゴールド)など、伸びた銘柄がたくさんあります。とはいえ、具体的にどの銘柄が一番伸びたのでしょうか。
たった2年間とはいえ、この間の動きをしっかり見ることによって、長期投資にあたっての重要な考え方が見えてきます。「一括投資」をした場合とコツコツ「積立投資」をした場合とで、比較して検証してみましょう。
今回の比較対象は、下記の5本です。
①eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
②eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
③eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
④iFreeNEXT FANG+インデックス(FANG+)
⑤三菱UFJ純金ファンド(ゴールド)
※2024年1月~2025年12月の2年間を対象に、すべて円建てで計算。分配金が出た場合はすべて再投資に回したと仮定。
一括投資と積立投資で、順位が逆転
一括投資の場合
2024年1月4日に100万円を一括投資したとします。すると2025年12月28日時点では、5本の銘柄は下記のように変化しました(注)。
(注) 1月1日~3日、12月29~31日はマーケットが閉じているため。
第1位:⑤ゴールド:100万円→224万円
第2位:④FANG+:100万円→210万円
第3位:①S&P500:100万円→166万円
第4位:②全世界株式:100万円→163万円
第5位:⑤TOPIX:100万円→152万円
この2年で一番伸びたのはゴールド、次にFANG+でした。ここ最近日本株の調子がいいとはいえ、米国株や全世界株に比べるとやや控えめという結果になっています。
積立投資の場合
次に、毎月月初に10万円積立投資を行った場合をみていきましょう。10万円×24ヵ月で、元本は240万円です。2025年12月28日時点で、5本の銘柄は下記のように変化しました。
第1位:⑤ゴールド:240万円→403万円
第2位:④FANG+:240万円→325万円
第3位:③TOPIX:240万円→313万円
第4位:②全世界株式:240万円→310万円
第5位:①S&P500:240万円→305万円
一括投資では最下位だったTOPIXがS&P500と全世界株式を抑えて第3位になっており、順位の逆転が起きています。また、FANG+とゴールドはどちらの場合も上位を維持していますが、差が縮まっています。
伸び率でみると、違いがよくわかります。一括投資ではFANG+がTOPIXに比べ2倍以上伸びているにもかかわらず、積立投資の場合は両者にそこまで大きな違いは見られません。
では、なぜこうも違いがあるのでしょうか。
