中堅メーカーで働くTさん(28歳)は、大学時代に借りた奨学金を毎月返済中。大学時代から交際している彼女と結婚を決意し実家へ挨拶に行くも、奨学金残額300万円を打ち明けた途端、彼女の父親から猛反対されてしまいます。結婚を諦めかけ落ち込むTさんを救ったのは、彼の努力を誰よりも知る彼女の力強い言葉でした。本記事では、奨学金という重荷を背負いながらも結婚へと踏み出す、20代男性の事例を紹介します。
「借金がある男に娘はやらん!」奨学金が理由で結婚拒絶…年収440万円・28歳サラリーマン、挨拶帰りの「彼女の言葉」に思わず流した涙の〈まさかのワケ〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

奨学金が及ぼすライフイベントへの影響

奨学金の返済が個人のライフイベントにどのような影響を与えているのか、労働者福祉中央協議会が実施した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査」を見ると深刻な実態が浮かび上がります。

 

調査結果によると、「奨学金の返還が生活設計に影響を与えている」と答えた人のなかで、「結婚」に影響があると回答した割合は44.3%となり、返済負担が若者の結婚にブレーキをかけている状況が数値として示されています。

 

平均して300万円以上の借入れを背負って社会に出る若者にとって、毎月数万円の返済は家計を圧迫するだけでなく、心理的なハードルにもなっています。

 

また、同調査によれば、現在では大学を卒業した人の約半数(45.2%)が何らかの奨学金を利用しています。学ぶための正当な投資としての側面も大きく、若い世代の間では奨学金返済に対する理解も進んでいます。

 

奨学金を抱えたまま結婚や子育てという次のステージに進むためには、当事者同士の深い理解と、親世代との価値観のすり合わせが今後の社会的な課題になっていくといえます。
 

[参考資料]

労働者福祉中央協議会「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査」