鉄筋コンクリート(RC造)の寿命を知っていますか? 税法上の計算で用いられる基準「法定耐用年数」は47年ですが、実際には47年などまだまだ“築浅”の部類といえるかもしれません。一級建築士・建山晃氏の著書『[新装版]マンションの大規模修繕でダマされない方法』(彩図社)より、鉄筋コンクリート(RC造)マンションの“ほんとうの寿命”を紹介します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
築47年はまだ築浅!? 意外と知られていない「鉄筋コンクリート(RC造)マンション」の“ほんとうの寿命”【一級建築士が解説】
鉄筋コンクリートの寿命を延ばす方法
新築のときは完成してしまっているためかぶり厚さを確認することはできないが、経年や地震などの影響で外装材やコンクリートが剥離・落下して鉄筋が露出したときは調査しなくてはならない。
もし不足がわかった場合、状況に応じて施工の初期不良となり、不法行為として以降20年までは問題にすることができるかもしれない。また、コンクリートの中に異物が混入しているというのも、明らかな初期不良である。
外装がコンクリートの寿命を延ばす
鉄筋コンクリートの寿命を延ばす外装とは、コンクリートを外部の影響(紫外線・雨・雪・風・排ガス等)から守るための仕上材(モルタル・タイル・塗装・金属パネル等)のことだ。コンクリートの中性化は表面劣化から始まるので、表面を保護する材料の耐久性が強いほど寿命が延びることになる。そのため、コンクリートの打ち放し仕上げより塗装やタイル仕上げのほうがより長持ちする。
鉄筋コンクリートを守るためには、大規模修繕工事における仕上材の劣化診断が重要なポイントになってくる。重ねて言うようだが、防水や塗装、タイル、配管などとは異なり容易に替えが利かないコンクリートの寿命が、即マンションの寿命と心得ておきたい。
建山 晃
1級建築士