鉄筋コンクリート(RC造)の寿命を知っていますか? 税法上の計算で用いられる基準「法定耐用年数」は47年ですが、実際には47年などまだまだ“築浅”の部類といえるかもしれません。一級建築士・建山晃氏の著書『[新装版]マンションの大規模修繕でダマされない方法』(彩図社)より、鉄筋コンクリート(RC造)マンションの“ほんとうの寿命”を紹介します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
築47年はまだ築浅!? 意外と知られていない「鉄筋コンクリート(RC造)マンション」の“ほんとうの寿命”【一級建築士が解説】
税法上の寿命・法定耐用年数の47年はまだまだ“築浅”!?
鉄筋コンクリート(RC造)の寿命は100年以上
日本のほとんどのマンションは鉄筋コンクリート(RC造)か鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)でできている。高層マンションで鉄骨(S造)もあるが、今回の主題ではないので省くことにする。鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)もコンクリートの中に鉄骨が入っているため、ここでは鉄筋コンクリート(RC造)に含めることにする。
マンションの寿命を決めるのは、躯体である鉄筋コンクリートである。鉄筋コンクリートについて、皆さんはどのようなイメージや知識を持っているだろうか。
大規模修繕工事を正確に行うには、マンションの躯体である鉄筋コンクリートのことを知らなければならない。外装である塗装やタイルが人間の皮膚とすれば、電気設備は神経、給排水設備は内臓、躯体であるコンクリートが肉で鉄筋が骨にあたる。
マンションは人間と違い、躯体さえ残っていればその他を取り換えることで寿命を延ばすことができるのである。
言い換えれば、「コンクリートの寿命=マンションの寿命」なのだ。
鉄筋コンクリートの歴史はローマ時代から
鉄筋コンクリートと呼ばれる材料が発明されて100年以上経ったが、コンクリートは古代ローマの時代から存在する歴史の古い素材だ。初期のコンクリートは火山灰が原料で、ローマの有名なパンテオン神殿(128年頃)の基礎もローマンコンクリートで造られている。
世界初の鉄筋コンクリートの集合住宅はオーギュスト・ペレの設計したフランスの「フランクリン通りの集合住宅」(1903年)と言われ、今も現役の建物だ。