老後の“おひとり様”は月にいくら使える?

総務省の「家計調査報告」によると、65歳以上の高齢単身無職世帯における月の可処分所得は12万1,629円となっています。

「こんなはずじゃなかった」を防ぐために

タクマさんには、サッカー留学や世界旅行などで、国民年金を支払っていなかった期間が約10年ありました。また、高年収ではあるものの月給が抑えられ、賞与の割合が大きい給与体系だったことから、年金見込み額は月額12万5,000円と、平均的な水準にとどまっていたのです。

職員の説明を受け納得したタクマさんは、ショックではあったもののすぐに切り替え、キャリアプランを変更することに。60歳以降も、年金を受け取れる65歳まで現在の会社で働き続けることにしたそうです。働く期間が延びれば、その分だけ年金額も増えていきます。

「身体もまだピンピンしてるし、この仕事、嫌いじゃないんだよね」

そう言って笑うタクマさんにとって、この選択は決して後ろ向きなものではありません。

年金額を正しく把握したうえで、現実的な対策を取ることが、将来の不安を減らす第一歩になると気づいたのです。

辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP