(※写真はイメージです/PIXTA)
あの強烈なCMの前に…
あなたは「わかさ生活」という会社をご存じでしょうか? わたしが36歳のころ、4度目の起業で1人で立ち上げた会社です。
ご存じの方は、「わかさ生活」と聞くとマスコットキャラクターの「ブルブルくん」が独特のリズミカルでアップテンポな音楽に合わせて踊っているCMのことを思い浮かべるのではないでしょうか。もしくは、「ドラゴンボール」の悟空の声で「わかさ生活ッ!」と脳内再生されるでしょうか。それとも、X(旧・Twitter)か、YouTubeでの動画でしょうか。
あなた今、心の中でこう思っていませんか? 「CMのおかげで知名度があるんだな」「SNSでうまくやってるから、認知度があるんだな」「広告、CMにお金かけたから成功してるんだろうな」
否定はしません。ですが、あのCMをスタートしたのは創業から8年目のことでした。その時、既に売上113億円、個客数100万人の会社になっていました。有名マスコットキャラクター、TVCM、SNSなどを使わず、会社がそこまで成長し、現在も会社が続いているのは、すべて「個客」の皆さんのおかげです。
この成長の中で、強いて「わたしがしたこと」と言うならば、顧客データや業界の常識、前例主義や競合他社、お金やコストパフォーマンスに惑わされず「個客に向き合い続けた」ことです。個客に向き合い続けたことで1年目の2億円から7年目の113億円に、そして8年目の「ブルブルくんの誕生、TVCMでの認知拡大」へと繋がったのです。わかさ生活の創業から現在に至るまでにやってきた事は、そのほとんどが「通販業界の常識」や「多くの人が選ぶ方法」とは違うものでした。
そして、それは「特別な才能」のおかげではありません。人それぞれ、経験も才能も違いますが「考え方の軸」さえブレなければ、再現性が生まれます。
創業者の“ドン底経験”
わたしが創業1年目から2億円超えの売上を記録できたのは、その前に約18年間「接客販売」と3度の起業、2度の倒産の経験があったからです。その「接客販売のノウハウ」と「通販の特性」の掛け合わせが、わかさ生活がここまで多くのお客さんに愛してもらえるようになった秘訣です。
わたしは「社長です」といって表に出るタイプではなく、普段は仕事中もユニクロの服を着ている普通のおじさんです。社長ということがバレると「すごいですね!」、「会社、知っています!」など褒めていただくこともあるのですが、そこまで大層なものではありません。
兵庫の田舎で生まれ、小学生になる前に両親が離婚し、祖母と生活保護を受ける貧乏暮らし。高校卒業後、100万円の借金があるのに就職がまったくできず、30社以上は落ち続け、なんとか入れた会社では、まったく仕事ができず2ヵ月で辞めてしまいました。
しかし幸運なことに、次に入った会社で「あるきっかけ」から仕事がうまくいくようになり、記録的な成績で売上No.1の常連になれました。そして4度目の起業で、100億円企業をつくれました。