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統計が突きつける現実。私立コース「15年で2,000万円」の重圧
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の結果をもとに、その実態を紐解いてみましょう。 まず、1年間にかかる「学習費総額(学校教育費、学校給食費、学校外活動費)」を公私で比較します。
私立中学校では、学習費の約72.3%が授業料などの「学校教育費」に充てられており、その額は年間1,128,061円に達します。 これに対し、公立中学校の学校教育費は年間150,761円にとどまります。
私立中学校の学校教育費の内訳を詳しく見ると、家計を圧迫する具体的な項目が浮かび上がります。 特に私立では、公立にはない「学校納付金等」や高額な「授業料」が重くのしかかるのです。
幼稚園から高校卒業までの15年間でかかる学習費をケース別に比較すると、さらに衝撃的な格差が明らかになります。
【ケース1】すべて公立に通った場合:614万0,466円
【ケース2】幼稚園だけ私立の場合:664万6,376円
【ケース3】高等学校だけ私立の場合:787万6,932円
【ケース4】幼稚園と高等学校だけ私立の場合:838万2,842円
【ケース5】小学校だけ公立の場合:1,142万8,298円
【ケース6】すべて私立に通った場合:1,968万8,737円
すべて私立を選択した場合、その総額は約1,969万円に達し、すべて公立に通った場合の約3.21倍となります。
田中さんのように年収700万円前後の世帯(統計上の「600万~799万円」階層)では、私立中学校に通う子ども1人に対し、平均で年間1,371,000円を支出しているというデータもあります。 これは年収の約20%を教育費に充てている計算になり、貯金を切り崩さざるを得ない過酷な現実を裏付けています。