肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医である尾形哲氏は、ダイエットについて「最初の1ヵ月を集中して取り組むことが大切」だといいます。では、具体的にどうやって頑張ればよいのでしょうか。尾形ドクターの著書『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす7日間実践レシピ』(KADOKAWA)より、肝臓の脂肪を落とすための「食べ方ルール」と、ダイエットの落とし穴になりがちな「飲み物」に関する注意点を紹介します。
ダイエットは「最初の1ヵ月」がカギ…肝臓の脂肪を落とす〈食べ方ルール〉と〈避けたい飲み物〉【医師が解説】
飲み物は水、お茶、ブラックコーヒーに
ダイエットの落とし穴になりがちなのが、実は飲み物です。「甘い飲み物はそんなに飲んでいない」という人でも、“健康のため”と野菜ジュースや果汁100%のジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などを積極的にとっていたりしませんか? これらの飲み物には、糖分がたっぷり含まれています。
ちなみに、ゼロカロリーだから「ダイエットコーラなら大丈夫!」というのも勘違い。ゼロカロリー飲料に含まれる人工甘味料は砂糖ではありませんが、脳で甘みを感じます。こうした飲料をとると食欲が増すだけでなく、腸内環境を悪くすることもあります。
飲み物のルールは“砂糖なし、人工甘味料なし”です。水、お茶、ブラックコーヒーに限定しましょう。
体重を落としたいあまり、水分を控える人がいますが、代謝を上げて排泄を促すために、水分摂取は大切です。食事以外で1~1.5ℓとるのが目安です。
体によさそうな飲料でもNGな理由
体にいいと思って飲んでいるその飲料は、実は肝臓にダメージを与えています。
ありがちな誤解と、飲まなくていい理由を解説します。
誤解①野菜ジュースで野菜不足を解消!
野菜をとってほしいのは、豊富な食物繊維を摂取するため。野菜ジュースでは食物繊維が大半取り除かれているため、野菜代わりにはなりません。糖分も含まれるので、避けましょう。
誤解②熱中症予防にはスポーツドリンク
熱中症予防にスポーツドリンクを飲む人がいますが、500㎖のペットボトルにシュガースティック約10本分(=約30g)の砂糖を含有。がぶ飲みすれば、血糖値は急上昇。麦茶で十分です。
誤解③腸活になるから乳酸菌飲料を飲む
腸内環境をよくするために乳酸菌飲料を飲む人がいます。腸内細菌を活発にする効果は考えられますが、肝臓のためには避けましょう。乳酸菌飲料には、砂糖が大量に含まれています。
誤解④ゼロカロリー飲料はダイエット向き
減量中でもダイエットコーラならOKという考え方は危険。甘いゼロカロリー飲料には人工甘味料が使われていて、摂取カロリーはゼロでも、腸内環境を悪化させることもあります。
尾形 哲
長野県佐久市立国保浅間総合病院
外科部長/「スマート外来」担当医