自分のために「孫のおねだり」を断る勇気

では、そうした思い違いをさせないためにはどうしたらいいのでしょうか。「おばあちゃん(おじいちゃん)は年金という国から出るお金だけで暮らしているので、それほど生活に余裕があるわけじゃないんだよ。だから、一年に一度くらいしかお小遣いはあげられないからね」と、包み隠さず孫に伝えることです。

ほとんどのシニアは、「そんなことを言ったら孫に嫌われてしまう」「二度と遊びに来てくれなくなる」という不安から、なかなか本音を言えないようです。

しかし、それでは孫との関係が愛情ではなく、単なるお金のつながりになってしまうでしょう。

言うまでもありませんが、孫へお小遣いをあげるために食事を抜くとか、お金を借りるというのは、もってのほかです。

孫のおねだりを拒絶するのはつらいものがあるかもしれませんが、そうすることが孫のため、孫への愛情だと理解してください。

保坂 隆

保坂サイコオンコロジー・クリニック院長