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投資信託の「利回りの目安」 GPIFの試算から「期待リターン」を考える
私の場合はGPIFが公表している「基本ポートフォリオの前提条件」の数値を参考にしています。GPIFとは「Government Pension Investment Fund(年金積立金管理運用独立行政法人)」の略称で、私たちの公的年金を運用している機関です。
2001年度以降の平均収益率が年率4%を超えており(2025年6月末時点)、安定して利益を積み重ねてきています。GPIFでは「国内債券」「外国債券」「国内株式」「外国株式」の4資産について、5年ごとに分析を行い、複数の経済シナリオにおける期待リターンを算出しています。
例えば私が普段参考にしている「過去30年投影ケース」(2025年度)の場合、国内株式は4.8%、外国株式は5.4%の年平均リターンが期待できると試算されています。全世界株式やS&P500インデックス投資信託は外国株式にあたるので、年平均リターンを5.4%として計算してみるといいでしょう。
このGPIFの期待リターンを参考にシミュレーションしてみましょう。例えば、全世界株式インデックス投資信託に毎月3万円を20年間積み立てるとします。外国株式の年率5.4%を基準に計算すると、20年後には投資元本720万円が約1272万円になる見込みです。
もちろん、実際に毎年同じ利回りが得られるわけではなく、短期的にはマイナスになる年もあります。この期待リターンは相場を「当てる」ためではなく、「見積もる」ために使いましょう。
目標額に届かない場合は積立額を増やしたり、投資期間を延ばしたりといった調整を検討します。逆に目標額を上回りそうなら、その分を自分や家族の豊かな時間に使う計画を立てるのもいいでしょう。
金融教育家
塚本 俊太郎
