老後の楽しみのひとつとして挙げられる海外旅行は、お金と時間に余裕のある“勝ち組シニア”の特権でしょう。しかしながら、加齢による体力・判断力の低下が原因で、思わぬ災難に見舞われるケースもあるようです。70代夫婦が念願のフランス旅行中に体験したとある事例をもとに、高齢者の海外旅行に潜む思わぬリスクとその対策・予防策をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
年金月35万円の70代“勝ち組”夫婦、念願のフランス旅行に出発→花の都・パリで起きた悲劇…「シニアの海外旅行」に潜むリスク【CFPの助言】
旅行を「台無し」にする深刻なトラブル…もっとも大切な予防策とは
海外旅行は、人生に彩りを与えてくれる大きな楽しみのひとつです。異国の文化や風景に触れる時間は、心を豊かにしてくれることでしょう。
ただし、シニア世代が海外旅行に行く際、若いころと同じ感覚では、体力や環境の違いから思わぬトラブルに見舞われるリスクが格段に高まります。ここまで読んで「自分には関係ない」「自分なら大丈夫だ」と感じている人ほど要注意です。
だからこそ、老後の旅行では、準備の丁寧さが安心を生みます。海外旅行保険への加入はもちろん、余裕のあるスケジュールを組み、体調管理や薬の持参を忘れないことも大切です。
「お金があっても、元気でないと意味がない……旅行は準備が9割、また元気になったらしっかり準備して、今度はゆっくり旅を楽しもう」
葉子さんはそんなふうに考えています。
安全と安心を整えてこそ、旅はより深く、豊かな思い出を残してくれるのではないでしょうか。
石川 亜希子
CFP