ふとした瞬間によぎる、「もし、病気になったら……」という不安。頼れる家族がそばにいない「おひとりさま」にとって、それはとても切実な悩みです。しかし、だからといってすべてをひとりで抱え込む必要はありません。血縁にこだわらず、信頼できる友人たちと“ゆるやか”に繋がりながら生きていく――。獅子にひれ氏の著書『定年が気になりはじめた50代おひとりさま女子たちのトリセツ』(ごきげんビジネス出版)より、そんな、心強い「老後の選択肢」について解説します。
老後、ひとりで暮らすのは不安…大病を患った50代おひとりさま女性、将来の“健康”に怯え。40年来の親友がかけた「まさかのひと言」に息をのんだワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

新しい住まいの選択肢

昨今では映画で描かれたシェアハウスのほかにも、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、コミュニティハウスなど、従来の住まいの概念を超えた選択肢も増えています。これらの新しい住まいのかたちは、住居と介護・医療サービスが一体となっていたり、同世代の住民同士のコミュニティが形成されやすかったりする特徴があります。

 

共有スペースでの食事や趣味活動、日常的な見守り合いなど、「人とのつながり」が自然に生まれる環境が整っているでしょう。おひとりさまにとって、孤独感をやわらげながら安心して暮らせる環境といえるのかもしれません。

 

高齢期の住まいについて、まだまだ先のことのように思えますが、早い人は50代後半から介護サービスなどがある施設に入居しながら会社通勤している人もいると聞き、驚いたことがあります。

 

終の棲家を考えることは、単に住む場所を決めることではありません。これからの人生をどう生きていきたいか、どんな暮らしを理想とするか、そして何を大切にしたいかを見つめ直すきっかけでもあります。50代のいまだからこそ、選択肢が豊富にあるうちに、じっくりと考えてみることが大切なのではないでしょうか。

 

 

獅子にひれ

ライター/AFP

 

※本記事は『定年が気になりはじめた50代おひとりさま女子たちのトリセツ』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。