(※写真はイメージです/PIXTA)
否が応でもおばあちゃんになる頃には「おひとりさま」
世の中は現在も加速度的に変化し続け、結婚や家族のスタイルもさまざまです。私がまだ子どもだった昭和の時代は、祖父母との3世代同居も見られました。
現在ではひとり世帯が増え、結婚せずに独身でいる人、結婚後に離婚する人、離婚後に再婚する人、結婚というかたちを取らずに家族をもつ人、親と暮らす人、配偶者や親を看取ったあとにひとり暮らしをする人、など多様化しています。
平均寿命ではなく、死亡年齢最頻値で見ると、令和2(2020)年時点で、女性は93歳、男性は88歳になっていて、健康かどうかはさておき、いまや女性の半数は90歳以上まで生きる時代というわけです。少し長い目で見ると、女性の場合は後半の人生をひとりで暮らしていく時間が長くあることが明白です。
私がまだ20代だった当時は、大人になれば結婚するのが当たり前、という時代だったように思います。ですが現在は、女性がひとりで生きていくのも当たり前の世の中になってきたと感じると同時に、否が応でもおばあちゃんになる頃にはひとりで生きる時代だと、時代の変化を実感します。
「おひとりさま」であること、「おひとりさま」になることを、元気なときは楽観的に構えられても、私が経験したように健康面に不安が出ると、いろいろなことが前向きに考えにくくなってしまい、とても楽観的にはいられないと思うのです。
人生の後半では、現在「おひとりさま」はもちろん、いずれ「おひとりさま」になっていく多くの女性は、意識しはじめたときから少しずつ自分の「これから」を考えはじめること、やれることをやっておくことを私はおすすめしたいと思います。
〈出典〉
ハルメクholdings「【仕事・ボランティアに関する意識と実態調査2024】 50代~70代の就業率の割合は48.1%」
https://www.halmek-holdings.co.jp/news/press/2024/y8ncen1r4tb/
獅子にひれ
ライター/AFP
※本記事は『定年が気になりはじめた50代おひとりさま女子たちのトリセツ』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。