(※写真はイメージです/PIXTA)
50代以上の女性の3人に1人が、「新しい仕事がしたい」と考えている
また、回答者のうち現在も仕事をしている人の「新しい仕事への就業意向」は36.1%あり、働く50代以降の女性の3人に1人が、新しい仕事へのチャレンジ意欲があることがうかがえました。
仕事をする理由と同じく、ボランティア実施上位の理由が「社会に対して貢献したいと思うため」「社会との関わりを得たいから」「活動を通じて自分が役立っていると実感できるから」という結果を受け、ハルメク生きかた上手研究所所長の梅津順江(うめづゆきえ)さんは“年を重ねるとより一層、『自分の喜び』と『人・社会の喜び』が重なってくるということなのかもしれません。”と回答しています。また“酸いも甘いも含めた豊かな人間関係や社会経験をしてきた世代だからこそ、新たな人や社会とのつながりや学びにも前向きなのかもしれません。”とコメントしています。
忙しい日々のなかにも、キャリアをしっかり積んできたこと、将来を見据えて仕事と向き合い、仕事以外の活動にも積極的な同世代の姿に勇気づけられます。
出典:ハルメクholdings「【仕事・ボランティアに関する意識と実態調査2024】 50代~70代の就業率の割合は48.1%」
50代女性は「約3割」がおひとりさま、約6人に1人が未婚
人生の選択肢が増え、多様化する女性の生き方に関して次のようなデータがあります。
男女共同参画局「男女共同参画白書令和4年版」によると、50歳時点で「未婚」「離別」「死別」などの理由により配偶者がいない人の割合は、令和2(2020)年時点では約3割という結果に。私自身もその1人に入るのですが、実感として3人に1人を多く感じるのは、私が昭和世代の人だからでしょうか。ただ、友人や知人を思い浮かべてみると、たしかに私のまわりはそれくらいの割合のような気がします。
また、女性の50歳時の「未婚」の割合を見てみると、昭和45(1970)年時点では3.33%であったのに対し、50年後の令和2(2020)年では17.81%に上昇。50歳女性の約6人に1人は結婚をしていません。男性のほうがより深刻で、50歳の男性の約4人に1人は結婚経験がないのが実態のようです。
背景として、女性が働きやすい社会になっていくと同時に、経済的な自立ができるようになったことも大きいと感じます。
昭和61(1986)年に「男女雇用機会均等法」が施行、男性と女性が同じように働けるようになりました。平成4(1992)年には「育児休業法」が施行され、子育てしながら仕事を続けられる環境が整ってきました。私も産休や育休を使って働き続け、人並みの暮らしをしてきたと思います。